82 歳の男性。右下肢のしびれと痛みのため救急車で搬入された。本日、夕方にテレビを見ていたときに突然右下肢のしびれと痛みを感じた。しばらく様子をみていたが徐々に痛みが増悪し、3時間経過しても改善しないため救急車を要請した。

意識は清明。体温 36.4 ℃。心拍数 98/分、不整。血圧 160/96 mmHg。呼吸数14/分。SpO₂ 99 %(マスク5L/分酸素投与下)。心音と呼吸音とに異常を認めない。右下腿は蒼白で冷感を認める。右大腿動脈、右膝窩動脈、右足背動脈の触診で動脈拍動を触知しない。下肢に浮腫は認めない。

造影 CT による血栓の局在を確認した後、再灌流療法を行った。

治療後に認められる可能性が低いのはどれか。

a. 右下腿浮腫

b. ビリルビン尿

c. 高カリウム血症

d. 乳酸アシドーシス

e. 血清クレアチンキナーゼ高値

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システム設計・解説記入:米澤 昌紘(X : @leknyan
(医師/日本橋内科クリニック院長)