72歳の男性。腹痛と発熱を主訴に来院した。1か月前から食思不振と倦怠感を自覚し、3日前から腹痛と発熱が出現したため受診した。

意識は清明。体温 37.7 ℃。脈拍 76/分、整。血圧 126/78 mmHg。眼球結膜に黄染を認める。腹部は平坦で、肝・脾を触知しない。心窩部に軽度の圧痛を認める。

血液所見:赤血球 408万、Hb 13.2 g/dL、Ht 41%、白血球 12,300、血小板 22万。血液生化学所見:総蛋白 7.1 g/dL、アルブミン 3.8 g/dL、総ビリルビン 6.0 mg/dL、直接ビリルビン 4.7 mg/dL、AST 247 U/L、ALT 354 U/L、LD 587 U/L(基準 120245)、ALP 793 U/L (基準 115359)、γ-GT 452 U/L (基準 850)、アミラーゼ 158 U/L (基準 37~160)、尿素窒素 33 mg/dL、クレアチニン 1.3 mg/dL、血糖 118 mg/dL、Na 139 mEq/L、K 4.2 mEq/L、Cl 102 mEq/L。CRP 4.9 mg/dL。腹部超音波検査で肝内胆管と膵管の拡張を認める。上部消化管内視鏡像及びMRCPを別に示す。

まず行うべきなのはどれか。

a. 胃空腸吻合術

b. 膵頭十二指腸切除術

c. 腹腔鏡下胆嚢摘出術

d. 体外衝撃波結石破砕術

e. 内視鏡的胆道ドレナージ

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)