日齢3の男児。黒色便を認めたため小児科に入院した。母親は35歳の経産婦で、出生時に異常はなかった。在胎40週、出生体重 3,200 g。完全母乳栄養である。

体温 36.7 ℃。心拍数 130/分、整。血圧 68/40 mmHg。呼吸数 42/分。SpO₂ 99%(room air)。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は軽度の膨隆を認める。肝臓を右肋骨弓下に1cm触知するが、脾臓は触知しない。

血液所見:赤血球 450万、Hb 13.4 g/dL、Ht 36%、白血球 8,800、血小板 20万、PT-INR 2.0(基準 0.9~1.1)、APTT 40.7(基準対照 32.2)、PIVKA-II 350 mAU/mL(基準 40 mAU/mL未満)。血液生化学所見:総蛋白 4.1 g/dL、総ビリルビン 3.0 mg/dL、直接ビリルビン 0.1 mg/dL、AST 30 U/L、ALT 28 U/L。CRP 0.1 mg/dL。注腸造影では異常を認めない。

対応として正しいのはどれか。

a. 緊急開腹術

b. 母乳の中止

c. 赤血球濃厚液の輸血

d. ビタミンK製剤静注

e. 5%アルブミン製剤点滴

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)