18歳の男性。寮生活をしている。発熱と意識障害を主訴に救急車で搬入された。前日から38.5℃の発熱と頭痛を認めた。本日になり意味不明の言動がみられるようになったため友人が救急要請を行った。

意識レベルはJCS II-20。体温38.4℃。心拍数100/分、整。血圧102/70mmHg。呼吸数24/分。SpO2 99%(マスク5L/分 酸素投与下)。項部硬直を認める。四肢に紫斑を認める。

脳脊髄液検査:外観混濁、初圧220mmH2O(基準70~170)、細胞数 861/mm3(多核球790、単球71)、蛋白100mg/dL、糖16mg/dL(同時血糖128mg/dL)。脳脊髄液のグラム染色ではグラム陰性双球菌と白血球による貪食像を認めた。

正しいのはどれか。3つ選べ。

a. 治療の第一選択薬はペニシリンである。

b. 脳脊髄液検体は培養開始まで冷蔵保存する。

c. この原因微生物に対する不活化ワクチンがある。

d. 診断後7日以内に保健所への届出が必要である。

e. 患者に接触した医療従事者には抗菌薬の予防投与を行う。

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)