問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
75 歳の男性。複視と眼瞼下垂を主訴に来院した。昨夜、入眠中に突然出現した激しい頭痛のために覚醒し、頭痛は 1 時間持続した。今朝になって複視と右眼の開眼困難に気付いた。これまでに慢性的な頭痛の既往はない。
意識は清明。身長172 cm、体重 61 kg。体温 36.4 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 128/80 mmHg。呼吸数12/分。SpO₂ 96 %(room air)。右瞳孔の散大と対光反射消失とを認める。眼と眼球運動の様子とを別に示す。他の身体診察に異常を認めない。
最も考えられる診断はどれか。
a. 片頭痛
b. Bell 麻痺
c. 脳動脈瘤
d. 重症筋無力症
e. Horner 症候群