問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
36 歳の経産婦( 2 妊 1 産)。妊娠 38 週 2 日、破水感を主訴に来院した。これまでの妊娠経過に異常を認めなかった。午前 5 時、就寝中に羊水流出感を自覚し、持続するため午前 7 時に受診した。
内診で分泌物は水様性、BTB 紙で青変、子宮口は 3 cm 開大、展退度は 60 %、硬度は軟、児頭下降度は SP ± 0 cm であった。入院し経過観察を行うこととした。午後 1 時の内診で児頭の矢状縫合は母体骨盤縦径に一致し、小泉門を 12 時方向に触知した。胎児心拍数陣痛図で、胎児心拍数基線は 145 bpm、基線細変動は中等度、繰りかえす早発一過性徐脈を認めた。パルトグラムを別に示す。
適切な対応はどれか。
a. 会陰切開
b. 吸引分娩
c. 帝王切開
d. 子宮底圧出法
e. 子宮収縮薬点滴静注