問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
a. ミノサイクリン
b. リファンピシン
c. レボフロキサシン
d. クラリスロマイシン
e. ベンジルペニシリン
薬剤感受性試験結果を待つ間に投与する抗菌薬で適切なのは「e. ベンジルペニシリン」である。
この患者は、2週間前からの発熱と悪寒、労作時の息苦しさを訴えており、心尖部にLevine 3/6の汎収縮期雑音が聴取される。また、血液培養から緑色連鎖球菌(viridans streptococci)が検出されていることから、感染性心内膜炎が疑われる。感染性心内膜炎に対する標準的な治療にはペニシリン系抗菌薬が推奨されており、特にベンジルペニシリンが第一選択となる。したがって、薬剤感受性試験結果を待つ間には、ベンジルペニシリンを投与するのが適切である。