問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
a. 血漿交換
b. 赤血球輸血
c. 抗胸腺細胞グロブリン〈ATG〉投与
d. トロンボポエチン受容体作動薬投与
e. 顆粒球コロニー刺激因子〈G-CSF〉投与
治療で適切でないのは「a. 血漿交換」である。
この患者は全身倦怠感、貧血、白血球減少、血小板減少を伴う。骨髄生検で著明な低形成所見が認められることから、再生不良性貧血が疑われる。再生不良性貧血の治療には、赤血球輸血や抗胸腺細胞グロブリン(ATG)、トロンボポエチン受容体作動薬、顆粒球コロニー刺激因子(G-CSF)などが用いられるが、血漿交換は適切でない。血漿交換は自己免疫疾患や特定の中毒に対して用いられる治療法であり、このケースには該当しない。