昨日午後にかかりつけの医療機関を定期受診した大腸癌終末期の患者が、今朝自宅で心肺停止状態となった。かかりつけの医療機関に搬送されて死亡確認が行われ、直接死因は大腸癌の進行と考えられた。
家族が患者の解剖を希望した場合、適切な対応はどれか。
a. 行政解剖を行う。
b. 系統解剖を行う。
c. 司法解剖を行う。
d. 病理解剖を行う。
e. 解剖を実施しない。
a. 行政解剖を行う。
b. 系統解剖を行う。
c. 司法解剖を行う。
d. 病理解剖を行う。
e. 解剖を実施しない。
このケースでは、家族が患者の解剖を希望している場合、適切な対応は「d. 病理解剖を行う」です。
**病理解剖**は、主に病院で行われる解剖であり、病気の進行状況や死因の究明を目的としています。特に患者の死因が明らかで、犯罪性が疑われない場合には病理解剖が適しています。家族の同意を得て行われることが一般的です。
他の選択肢について:
- **行政解剖**は、不明な死因の場合や犯罪性がないが死因の特定が必要な場合に行われます。
- **系統解剖**は、通常、医学教育や研究のために行われます。
- **司法解剖**は、犯罪が関与している可能性がある場合や死因が不明で、法的な調査が必要な場合に行われます。
このケースでは、死因が大腸癌の進行と考えられるため、病理解剖が適切です。