78歳の男性。2日後の胃癌の手術のため入院中である。主治医が両手の皮疹に気付いた。本人に聞くと、1か月前から痒みが強く、市販の止痒薬を外用していたが軽快しなかったという。他の部位に皮疹はない。
34歳の男性。全身の皮疹を主訴に来院した。数年前から白色の鱗屑を伴う紅斑が体幹と四肢とに多数みられ痒みを伴っていた。1か月前から皮疹が増加したため受診した。
瘙痒をきたしにくいのはどれか。
52歳の女性。頭皮と両耳介の皮疹とを主訴に来院した。数日前に染毛剤を使用した。同時期にシャンプーも変更したという。頭皮と両耳介とに痒みを伴う皮疹を認める。耳介部の写真を別に示す。 この皮疹の原因検索に有用な検査はどれか。
32歳の女性。痒みを伴う皮疹を主訴に来院した。昨日夕食後に皮疹が背部に出現し、消退した後に下肢に同様の皮疹が出現した。下肢の写真を示す。この皮疹の種類はどれか。
8歳の男児。頭部の脱毛と疼痛とを主訴に来院した。2か月前から頭皮に痒みとともに脱毛斑が出現した。市販の副腎皮質ステロイド外用薬を塗布していたところ、2週間前から次第に発赤し、膿疱や痂皮を伴い疼痛も出現してきたため受診した。ネコを飼育している。痂皮を剝がすと少量の排膿があり圧痛を伴う。病変部に残存する毛は容易に抜毛される。後頸部に径2cmのリンパ節を個触知し圧痛を認める。
46歳の男性。全身の痒みを伴う皮疹を主訴に来院した。3か月前から大腿、陰部および手に痒みを伴う皮疹が出現した。自宅近くの診療所で抗ヒスタミン薬と副腎皮質ステロイド外用薬とを処方されたが効果はなく、皮疹が徐々に拡大してきたため受診した。高齢者施設の介護職員。受診時、陰部を含む全身に鱗屑を伴う丘疹が多発していた。陰部と手背の写真及び手掌のダーモスコピー像を示す。対応として適切なのはどれか。
48 歳の女性。倦怠感と痒みを主訴に来院した。 1 週間前から倦怠感があり、 3日前から全身の痒みを自覚し受診した。心窩部不快感、下痢および便秘はない。健康維持のため 1 年前からサプリメントを摂取していた。内服薬はない。飲酒は機会飲酒。 海外渡航歴はない。 生貝や生肉の摂食歴はない。
22歳の男性。頸部の皮疹を主訴に来院した。3か月前に頸部に痒みを伴う皮疹が出現し、次第に拡大した。病変部から鱗屑を採取し、苛性カリ<KOH>直接鏡検法で観察した。
40 歳の男性。 2 日前に発症した四肢の皮疹を主訴に来院した。瘙痒を伴う。両側下肢の写真を別に示す。原因として考えにくいのはどれか。
76 歳の男性。全身の強い瘙痒を主訴に来院した。介護老人保健施設に入所中である。2 か月前から全身に瘙痒があり、瘙痒のために夜も眠れないことがある。腋窩、体幹、四肢、手掌および陰部に紅色の丘疹や搔破痕がみられる。手掌の丘疹部から採取した検体の顕微鏡写真を別に示す。正しいのはどれか。