Aさん(85 歳、女性)は、1人暮らしで、他県に住んでいる長男家族がいる。腰部脊柱管狭窄症と診断されているが、ゆっくりとした動作であれば日常生活が可能であり、畑で野菜をつくることを趣味としている。
Aさんから尿失禁について外来受診時に相談があった。最近は尿意を感じてから 洋式トイレに座るまでに時間がかかり、尿が少量漏れることがある。排尿回数は 1日7回程度で、残尿感、排尿痛および排尿時不快感はない。咳、くしゃみ及び農作業の動作で尿が漏れることはない。
Aさんの尿失禁の種類として考えられるのはどれか。
1. 溢流性尿失禁
2. 機能性尿失禁
3. 切迫性尿失禁
4. 腹圧性尿失禁
Aさんから「尿が漏れて困ります。洗濯物が増えるので、干したり取り込んだりするのが大変です。どうしたらよいでしょうか」と相談を受けた。
看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1. テープ付き紙おむつを紹介する。
2. 背もたれ付きポータブルトイレを紹介する。
3. 介護保険の訪問介護を受けた方がよいと説明する。
4. 下着の中に入れて使う尿失禁用パッドを紹介する。
Aさんは、買い物の途中で急に強い腰痛が出現して動けなくなり、入院した。入院後1日。腰痛は軽減したが「また痛くなりそうで怖い。家に戻りたいけど心配です」と話す。
看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1. 「痛くなれば、また入院して治療しましょう」
2. 「入院が長引くと、もっと動けなくなりますよ」
3. 「1人暮らしが心配なら息子さんと同居したらいかがですか」
4. 「自宅でも痛みが強くならないような生活の工夫を考えましょう」