Aさん(81 歳、女性)は、6年前にレビー小体型認知症と診断された。Aさんは雨の中を1人で外出して自宅に戻れなくなり、同居している娘に発見された。その夜、娘が話しかけたときのAさんの反応が鈍くなったため、かかりつけの病院を受診し、細菌性肺炎と診断され入院した。呼吸器疾患の既往はない。
入院時にみられる所見はどれか。
1. 樽状胸郭
2. 呼気の延長
3. 粗い断続性副雑音
4. 高調性連続性副雑音
入院当日、抗菌薬の点滴静脈内注射が開始された。投与開始直後からAさんが輸液ラインを指し「虫がいる」と大きな声を上げている。 このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。
1. 虫がいないことを説明する。
2. 点滴静脈内注射を中止する。
3. Aさんをナースステーションに移動する。
4. 輸液ラインをAさんから見えない状態にする。
入院後7日、症状が軽快し明日退院することが決まった。消灯前にAさんが部屋 にいないため探すと、小刻みにすり足で歩いているところを発見した。看護師がどうしたのか質問すると「そこに小さい子どもがいるので見に行きたい」と、思いつめた表情で話した。
このときのAさんへの対応で最も適切なのはどれか。
1. 転倒の危険を説明する。
2. 行きたい場所へ付き添う。
3. 子ども時代の思い出を尋ねる。
4. 子どもはどこかへ行ってしまったと説明する。