Aさん(25 歳、男性)は、オートバイの単独事故にる交通外傷で救急病院に入院した。外傷部位は左上下肢で、左脛骨骨折に対しては長下肢ギプス固定をした。左前腕部は不全切断で、再接着術が行われた。
入院後3日、左足趾のしびれと足背の痛を訴えた。 看護師の観察で適切なのはどれか。2つ選べ。
1. 膝窩動脈を触知する。
2. 足背の皮膚色を観察する。
3. 足趾の屈伸運動が可能か確認する。
4. Volkmann<フォルクマン>拘縮の有無を確認する。
5. ギプスを数 cm カットして浮腫の有無を確認する。
入院後6日、左前腕部の接着部から末梢側が壊死し、前腕切断術が行われた。術後4日、Aさんは幻肢痛を訴えた。
看護師の対応で適切なのはどれか。
1. 切断端に弾力包帯を巻く。
2. 切断端のマッサージを行う。
3. 肘関節を屈曲したままにする。
4. 鎮痛薬では幻肢痛を軽減できないことを説明する。
下肢は長下肢ギプスから膝蓋腱支持ギプスに変更され、左上肢は義肢が装着されて自宅へ退院することになった。
Aさんに対する退院指導で適切なのはどれか。
1. 外出を控えるように指導する。
2. 左前腕部に意識を集中しないように説明する。
3. 義肢を装着して動作訓練を計画的に進めるよう指導する。
4. 受傷前と同じ日常生活動作<ADL>ができることを目標に指導する。