Aさん(71 歳、女性)は、要介護1で、ベッドからの立ち上がりや入浴などに一部介助を必要とするが、歩行器で室内を移動できる。失禁することがあるため失禁用のパッドを装着している。Aさんは介護老人保健施設の短期入所<ショートステイ>を利用している。入所した日の夕方から、水様便と嘔吐とがみられ、感染性胃腸炎が疑われてトイレ付きの個室に移動した。
感染症の拡大を予防する方法で適切なのはどれか。
1. 使い捨ての食器に変える。
2. 汚物の付着した衣類は焼却処分する。
3. 排泄介助を行う看護師はガウンを装着する。
4. Aさんの手指を速乾性擦式の手指消毒薬で消毒する。
5. Aさんが触れた歩行器を 80 % エタノールで清拭する。
Aさんは下痢と嘔吐の症状が続き、発症当日の夜から、集中力の低下と頻脈とがみられた。口渇はない。翌朝は症状が軽減したものの、午後になり見当識障害も現れた。
Aさんに起きている状態として最も考えられるのはどれか。
1. 脱水
2. 硬膜下血腫
3. 認知症の中核症状
4. 隔離による拘禁症状
入発症から2日目の午後、Aさんの仙骨部に直径2cm 程度のステージⅠの褥瘡が出現した。嘔吐は消失したが下痢が続き、2〜5時間ごとにトイレを使用している。
この時点の褥瘡に対する看護で最も優先されるのはどれか。
1. 壊死組織の除去
2. エアマットレスの使用
3. 撥水性の高いクリームの塗布
4. 亜鉛入りの栄養補助食品の摂取