Aさん(23 歳、女性)は、大学を卒業後、インテリア会社に事務職として就職した。入社後に「ユニフォームが似合うようになりたい」とダイエットを始め、次第にやせが目立つようになった。母親がAさんに食事を作っても「太るのが怖い」と言って食べず、体重は2週間で5kg 減少した。心配した母親とともに精神科外来を受診し、摂食障害と診断され、開放病棟へ入院した。入院時、身長 160 cm、体重 37 kg であった。


入院から1週間の期間に観察すべき項目はどれか。2つ選べ。

1. 浮腫の程度

2. 過食の有無

3. 活動量の低下

4. 嚥下障害の有無

5. 振戦せん妄の有無

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入院後2週が経過した。Aさんは食事の時間に食べ物を細かく刻み、1時間以上 時間をかけるが、摂取量はスプーン1杯ほどである。ベッド上でストレッチを2時間行っている。Aさんと話し合ったところ「私はこの病棟で一番太っているから少しでも痩せなきゃ」と話した。

看護師の関わりとして適切なのはどれか。

1. 体重測定の回数を増やす。

2. 鏡でAさんの全身を映して見せる。

3. 痩せたいという気持ちについて話し合う。

4. Aさんは看護師よりも痩せていると伝える。

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入院後3か月が経過した。Aさんは体重が 43 kg まで増加し、主治医と相談して、退院の準備をすることになった。退院の話題が出ると、Aさんと母親は口論することが多くなった。父親は出張が多く、面会に来たのは一度のみであった。

退院に向けてAさんと家族に勧めることとして最も適切なのはどれか。

1. 栄養指導

2. 作業療法

3. 家族療法

4. 単身生活の開始

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