Aさん(89 歳、女性)は、認知症と診断されており、認知症高齢者の日常生活自立度判定基準はランクⅡb である。定年退職後の長男(66 歳、未婚)との2人暮らし。Aさんは「役所の世話になるのは嫌だ」と言い、要介護認定を受けることを承諾していなかった。しかし、Aさんが室内で転倒したことをきっかけに、要支援1の判定を受け介護予防訪問看護が導入された。


Aさんは「家事は私の仕事だ。息子にも他人にも任せられない」と言い、夕方になると、歩いて5分程度のスーパーマーケットへ買い物に行くことが長年の習慣とな っている。最近、夜になっても帰宅せず、長男が探しに行くとスーパーマーケットから離れた公園のベンチに座っていることが数回あった。長男は訪問看護師に「母は私が後をついてきたと思い込んで怒るんです。このままでは心配です」と相談した。

看護師が長男へ助言する内容で最も適切なのはどれか。

1. 「先に公園で待っていてはどうですか」

2. 「ホームヘルパーの利用をお勧めします」

3. 「Aさんに買い物はやめるよう話しませんか」

4. 「荷物を持つという理由で同行してはどうですか」

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ある冬の訪問時、長男が「母がここ数日寒さを訴え、居間にある電気こたつの温度を最も高くして、肩までもぐり込んでそのまま朝まで眠ってしまう」と話した。

長男の話を受けて、看護師が最初に観察する項目で最も優先度が高いのはどれか。

1. 筋力低下の有無

2. 感染徴候の有無

3. 認知機能のレベル

4. 全身の皮膚の状態

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