A さん(75 歳、女性)。1人暮らし。脳梗塞の後遺症で左不全麻痺があり、要介護1の認定を受けている。最近、夜間に中途覚醒することが多い。昨夜、トイレに行く際に転倒し、右手をついた。転倒後から右上肢の痛みがあり、翌朝になっても痛みが強かったため受診した。エックス線写真の結果から、右の上腕骨近位部骨折と診断され、入院した。
A さんの骨折に対して保存療法が行われることとなった。骨折の固定法を図に示す。
A さんの骨折部の固定として適切なのはどれか。
入院後日。A さんは日中、ベッドで横になってテレビを観ていることが多い。
A さんが尿意を訴えたため、看護師が付き添ってトイレに行くことになった。
移動の方法として適切なのはどれか。
1. 右腕を使って起き上がる。
2. しばらく座位をとってから立ち上がる。
3. 骨折部の痛みがあるときも歩いてトイレに行く。
4. ベッドの高さは腰掛けたときにつま先が床に着くよう調整しておく。
A さんは入院後7日で退院し、介護老人保健施設に入所した。現在はリハビリテーションを行っている。
退所後の再転倒を予防するための A さんへの指導で適切なのはどれか。
1. 家の中で過ごす。
2. 歩幅を小さくして歩く。
3. 足関節の底背屈運動をする。
4. 就寝前に睡眠薬を内服する。