A さん(50 歳、男性)は、23 歳で統合失調症を発症し、精神科病院へ5回入院したことがある。1年前に、被害妄想が原因で隣人に暴力を振るい措置入院となった。入院後2か月で自傷他害の恐れは消失し、医療保護入院へ切り替えられたが、幻覚や妄想があり家族へ1日に何回も電話をかけていた。その後は家族へ電話をかける回数が減り、病棟での生活も安定してきた。幻聴は続いているが、自分の身の回りのことは自分で行えるようになった。作業療法も継続して参加できていることから、退院を検討することになった。


A さんの退院について、両親は「退院は反対。入院前のように隣人とトラブルになるのではないかと不安です。私達も高齢になってきたので負担が大きいです」と話した。

このときの両親への看護師の対応で適切なのはどれか。

1. 退院後に活用できる社会資源について情報提供する。

2. A さんの主治医に入院の継続を依頼するよう勧める。

3. A さんの現在の病状を隣人に説明するよう勧める。

4. 退院の承諾は家族の義務であることを伝える。

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その後もAさんの両親は、高齢であることを理由に自宅への退院には同意しなかった。

A さんの退院を計画的に進めるために行うことで適切なのはどれか。

1. 精神医療審査会の開催

2. 入院診療計画書の修正

3. 行動制限最小化委員会の開催

4. 医療保護入院者退院支援委員会の開催

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A さんの退院については、アパートでの単身生活か、共同生活援助<グループホーム>での生活を目指すことになった。

A さんの精神科リハビリテーションを進めるにあたり、病棟看護師が連携する職種で最も優先度が高いのはどれか。

1. 退院後生活環境相談員

2. 理学療法士

3. 介護福祉士

4. 栄養士

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