31歳の男性。頭重感、倦怠感および悪心を主訴に来院した。大企業の事務職をしている。半年前の職場の改修工事の際に刺激臭を感じ、その後、頭重感、倦怠感および悪心が出現するようになった。職場を離れると症状は消失し、休日は症状が出現しない。既往歴に特記すべきことはない。

意識は清明。身長 165 cm、体重 61 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 112/78 mmHg。身体所見に異常を認めない。1か月前に行われた職場の健康診断とストレスチェックとで問題を指摘されていない。

まず行うべきなのはどれか。

a. 頭部CTを行う。

b. 甲状腺機能検査を行う。

c. 精神科受診を指示する。

d. 産業医との面談を勧める。

e. 市町村保健センターを紹介する。

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)