問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
77歳の女性。突然の意識障害と右片麻痺のため搬入され入院中である。入院1週後では、開眼し視線は合うが自発語はない。口頭命令で閉眼は可能である。時折、唾液でむせる。右上下肢に随意運動を認めず、上腕二頭筋の筋緊張が亢進している。座位の保持には支えが必要である。入院時の頭部MRIの拡散強調像を別に示す。
この時期のケアとして適切なのはどれか。
a. 嚥下訓練は飲水から開始する。
b. 文字板を用いて意思疎通を図る。
c. 麻痺側へ寝返って起き上がるように指導する。
d. 仰臥位姿勢では右肘関節を伸展位に保持するように指導する。
e. 拘縮予防のために右肩関節を積極的に動かすよう家族に指導する。
拘縮予防のため、伸展位に保持するように指導する。