問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
30歳の初妊婦。妊娠35週。胎動減少を主訴に来院した。妊娠33週までの妊婦健康診査では特に異常を認めなかった。10日前から持病の腰痛のため毎日非ステロイド性抗炎症薬を含有した市販薬(貼付薬と内服薬)を使用していた。昨日から胎動が少ないという。
胎児心拍数陣痛図では胎児心拍数基線は140/分で正常な基線細変動を認めるが、一過性頻脈は認めない。腹部超音波検査を開始したが、胎盤や羊水量に異常を認めない。
超音波検査で注意して観察すべき胎児の部位はどれか。
a. 脳
b. 肺
c. 肝臓
d. 動脈管
e. 消化管
NSAIDを内服した妊婦の症例。
NSAIDは動脈管を収縮させる。