問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
38歳の男性。人間ドックで血糖値と肝機能検査値の異常を指摘されたため来院した。自覚症状はない。職業はデスクワーク中心の会社員で通勤は自家用車を使用している。2年前の健康診断から高血糖を指摘されていたがそのままにしていた。
既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。飲酒歴と喫煙歴はない。
身長 170 cm、体重 82 kg。脈拍 72/分、整。血圧 168/94 mmHg。尿所見:蛋白(-)、糖(-)。血液生化学所見:AST 42 U/L、ALT 68 U/L、クレアチニン 0.6 mg/dL、血糖 138 mg/dL、HbA1c 6.9%(基準 4.6~6.2)、総コレステロール 250 mg/dL、トリグリセリド 140 mg/dL、HDL-コレステロール 40 mg/dL。
この患者に対する食事療法の方針で適切なのはどれか。
a. 塩分の摂取量は10g/日未満とする。
b. 総エネルギー量は2,200kcal/日とする。
c. 食物繊維の摂取量は20g/日以上とする。
d. コレステロールの摂取は3g/日未満とする。
e. 蛋白質の割合は総エネルギー量の50%とする。
高血圧、高血糖、脂質異常症患者の食事
a 塩分は6g以下
b 2200kcalは多い
c 正解
d コレステロールは200mg以下
e 蛋白質の割合は20%ほど