問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
34歳の初産婦。産褥0日で入院中である。妊娠12週の血液検査で血液型はO型Rh D(-)と判定された。輸血歴はない。家族歴に特記すべきことはない。妊娠28週時の間接Coombs試験は陰性で、抗D人免疫グロブリンの投与を受けている。妊娠39週4日に自然陣痛が発来して入院し、2,760gの男児を正常経腟分娩した。新生児血液型はO型Rh D(+)と判定された。
母体に行う適切な対応はどれか。
a. 経過観察
b. アルブミン投与
c. ハプトグロビン投与
d. 副腎皮質ステロイド投与
e. 抗D人免疫グロブリン投与
産婦人科診療ガイドライン産科編2017
CQ008-2 Rh(D)陰性妊婦の取り扱いは?
Answers 1. 妊娠28週前後および分娩後に抗Rh(D)抗体価の有無を確認する.
2. 妊婦が抗Rh(D)抗体価陰性の場合、以下の検査・処置を行う.
1) 妊掻28週前後に母体感作予防目的で抗D免疲グロプリンを投与する.
2) 児が Rh (D)陽性であることを確認し、分娩後72時間以内に感作予防のため 母体に抗D免疫グロブリンを投与する.