問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
日齢0の新生児。出生 30 分後から多呼吸を認めた。在胎 29 週、出生体重 1,100 g。体温 37.4 ℃。心拍数 160/分、整。呼吸数 80/分。全身のチアノーゼ、陥没呼吸および呼気時の呻吟を認める。外表奇形はなく、心雑音は聴取しない。胸部エックス線写真ですりガラス陰影を認める。診断確定のため、マイクロバブルテストを行うこととした。
必要な検体はどれか。
a. 胃液
b. 全血
c. 血清
d. 尿
e. 便
母体羊水や新生児の胃液をピペットで吸って泡立て、4分間静置後のバブルを観察する。
肺サーファクタントが直径15μm以下のマイクロバブルを安定させることを利用した検査。肺胞表面の肺サーファクタントが少ない場合は新生児特発性呼吸切迫症候群の可能性が高い。