問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
12歳の女児。低血糖性昏睡で救急搬送された。11歳時に1型糖尿病を発症し、インスリン強化療法を受けている。体育の授業中に意識を失ったという。来院時の血糖値は 22 mg/dL で、20%ブドウ糖液を静注したところ、2分後に意識は回復した。精査・加療目的で入院した。入院後の聴取では「低血糖かなとは思ったが、進学したばかりの中学で相談できる先生や友達もなく血糖測定もしづらいと思っていたら、いつのまにか気を失っていた」との事であった。
退院後の学校生活における指導内容で適切でないのはどれか。
a. 小児糖尿病サマーキャンプを紹介する。
b. スティックシュガーを常に携行するように指導する。
c. 体育の授業の後などは低血糖になりやすいことを指導する。
d. 血糖の自己測定をしやすい環境の確保を担任の教諭に依頼する。
e. 意識を消失したらインスリン皮下注射を行うよう担任の教諭に指導する。
a: 同じ悩みを持つ人達のコミュニティは大事。
b: 低血糖発作に対して糖分補給は大切。
c: 運動後は低血糖になりやすい
d: 環境整備は大切。
e: さいあくしぬ。禁忌。