72 歳の男性。不眠を主訴に来院した。1 年前から肺癌の治療を受けている。6か月前に腰椎転移を指摘され、歩行、階段昇降および重い荷物を持ち上げた時に腰痛を自覚した。1 か月前から立作業の時にも時々軽い腰痛が出現した。1 週間前から痛みのため寝つきが悪くなり、睡眠不足を解消して欲しいと訴えている。
まず疼痛緩和の目標とする痛みはどれか。
a. 歩行時の痛み
b. 立位時の痛み
c. 階段昇降時の痛み
d. 睡眠を妨げる痛み
e. 重い荷物を持ち上げる時の痛み
72 歳の男性。不眠を主訴に来院した。1 年前から肺癌の治療を受けている。6か月前に腰椎転移を指摘され、歩行、階段昇降および重い荷物を持ち上げた時に腰痛を自覚した。1 か月前から立作業の時にも時々軽い腰痛が出現した。1 週間前から痛みのため寝つきが悪くなり、睡眠不足を解消して欲しいと訴えている。
まず疼痛緩和の目標とする痛みはどれか。
a. 歩行時の痛み
b. 立位時の痛み
c. 階段昇降時の痛み
d. 睡眠を妨げる痛み
e. 重い荷物を持ち上げる時の痛み
この患者の不眠の主訴に対するまず緩和の目標とする痛みは「d. 睡眠を妨げる痛み」である。
以下に理由を説明する:
- **a. 歩行時の痛み**:歩行時の痛みも重要ではあるが、現時点での主訴である不眠を直接引き起こしているわけではない。
- **b. 立位時の痛み**:立位時の痛みも重要だが、不眠の直接の原因ではない。
- **c. 階段昇降時の痛み**:階段昇降時の痛みも日常生活に影響を与えるが、不眠の原因とは関係ない。
- **d. 睡眠を妨げる痛み**:患者の主訴である不眠を直接引き起こしているのは、この睡眠を妨げる痛みである。これをまず緩和することが、患者の睡眠を改善し、全体的な生活の質を向上させるために最も重要である。
- **e. 重い荷物を持ち上げる時の痛み**:重い荷物を持ち上げる時の痛みも問題だが、現時点での主訴である不眠とは直接関係ない。
したがって、この患者にとってまず緩和すべき痛みは「d. 睡眠を妨げる痛み」である。