生後 3 時間の女児。在胎 26 週、700 g で出生した。生後 1 時間から呼吸障害のため人工呼吸器で管理されている。人工呼吸器モニター画面の気道内圧(太実線)模式図を別に示す。
点線で示した①~⑤のうち、肺胞の虚脱を防ぐために有効な指標はどれか。
a. ①吸気圧
b. ②呼気時間
c. ③吸気時間
d. ④呼気終末陽圧〈PEEP〉
e. ⑤吸気圧と呼気終末陽圧〈PEEP〉の差
a. ①吸気圧
b. ②呼気時間
c. ③吸気時間
d. ④呼気終末陽圧〈PEEP〉
e. ⑤吸気圧と呼気終末陽圧〈PEEP〉の差
肺胞の虚脱を防ぐために有効な指標は、「d. ④呼気終末陽圧〈PEEP〉」である。
PEEP(Positive End-Expiratory Pressure)は、呼気終了時に気道内圧を一定の陽圧に保つことで、肺胞の虚脱を防ぎ、ガス交換を改善するために使用される。特に新生児や未熟児の呼吸管理において、PEEPは肺の安定を保つために重要な役割を果たす。