問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
a. 腹部 CT
b. FDG-PET
c. 下垂体 MRI
d. マンモグラフィ
e. 甲状腺超音波検査
この症例では、無月経、頭痛の増加、プロラクチン値の著しい上昇が確認されていることから、**高プロラクチン血症**による無月経が疑われる。高プロラクチン血症の原因として最も考えられるのは**下垂体腫瘍(プロラクチノーマ)**である。プロラクチノーマは下垂体に存在する腫瘍で、プロラクチンの過剰分泌によって無月経や乳汁分泌、頭痛などの症状が引き起こされる。
したがって、次に行うべき画像検査は **c. 下垂体 MRI** である。下垂体の詳細な画像を確認することで、腫瘍の有無や大きさ、位置を評価することができる。
他の選択肢について:
- **a. 腹部CT** や **b. FDG-PET** はこの症例において重要ではない。
- **d. マンモグラフィ** は乳房の腫瘍を調べるための検査であり、この症例では必要性は低い。
- **e. 甲状腺超音波検査** は甲状腺の異常を調べるための検査であるが、TSH値は正常範囲内であり、甲状腺疾患の可能性は低い。
したがって、正解は **c. 下垂体 MRI** である。