d. 経尿道的膀胱砕石術

この患者の症例では、血尿と下腹部痛を主訴に来院し、尿所見から赤血球と白血球が多く認められ、感染の可能性も考慮されています。腹部エックス線写真や膀胱鏡像が結石を示唆している場合、適切な治療法は結石の除去であり、以下の選択肢が最も適切です。

次に行う治療として最も適切なのは **d. 経尿道的膀胱砕石術** である。

理由：

- 膀胱結石がある場合、結石を物理的に除去することが治療の第一選択肢となる。経尿道的膀胱砕石術は、内視鏡を用いて結石を直接破砕・除去する手法であり、侵襲が少なく、膀胱結石に対する標準的な治療法である。

他の選択肢について：

- **a. 結石溶解療法**：これは尿酸結石など溶解可能な種類の結石に対して用いられるが、すべての結石に適応するわけではない。膀胱結石では溶解療法は一般的ではない。

- **b. 膀胱全摘除術**：膀胱全摘は膀胱癌などの適応であり、結石治療では適応外である。

- **c. 膀胱瘻造設術**：膀胱瘻は尿の排出が困難な場合に用いられるが、結石を除去するための治療法ではない。

- **e. 体外衝撃波結石破砕術**（ESWL）：これは腎結石や尿管結石に対しては有効だが、膀胱結石には通常適用されない。

したがって、最も適切な治療は **d. 経尿道的膀胱砕石術** である。