82 歳の女性。物忘れを心配した息子に伴われて来院した。 5 年前から何度も同じことを尋ねるようになった。 1 年前から道に迷うようになり買い物と料理が 1 人でできなくなった。鏡に映った自分の姿に怒る様子がみられた。診察時、不安そうに何度も息子の方を振り返り日付を質問すると間違えた。改訂長谷川式簡易認知機能評価スケールは 11 点(30 点満点)である。神経診察で異常を認めない。血液生化学検査と脳波検査に異常を認めない。頭部単純 MRI の FLAIR 水平断像と T1 強調冠状断像を別に示す。

この患者に投与する薬剤はどれか。

a. ジアゼパム

b. ドネペジル

c. パロキセチン

d. ハロペリドール

e. レボドパ〈L-dopa〉

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)