問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)
23歳の女性。排尿時痛と下腹部痛とを主訴に来院した。性交の3日後から排尿時痛を感じるようになった。性交の4日後に黄色帯下と下腹部痛が出現したため受診した。
身長 160 cm、体重 52 kg。体温 37.6 ℃。脈拍 88/分、整。血圧 104/72 mmHg。呼吸数 20/分。腹部は平坦で、下腹部に反跳痛を認める。内診で子宮は正常大で圧痛を認める。付属器は痛みのため触知できない。腟鏡診で外子宮口に膿性分泌物を認める。
この患者に行う検査として適切でないのはどれか。
a. 尿沈渣
b. 帯下の細菌培養
c. 経腟超音波検査
d. 子宮卵管造影検査
e. 帯下の病原体核酸増幅検査
細菌感染(性感染症)を疑う。症状や潜伏期間的に淋菌が疑わしい。クラミジアの感染も考えられる。
細菌感染に対する検査法を考えよう。