微生物と生物学的分類の組合せで正しいのはどれか。
小児期からの増悪と寛解を繰り返す耳漏を主訴に受診した患者の左鼓膜写真を示す。この疾患で、耳漏の細菌検査で同定される可能性が最も高いのはどれか。
細菌性髄膜炎の原因菌でセフェム系抗菌薬が有効でないのはどれか。
誤嚥性肺炎の原因微生物として頻度が高いのはどれか。
感染症と抗菌薬の組合せで誤っているのはどれか。
レジオネラ肺炎について誤っているのはどれか。
成人における細菌性髄膜炎の原因菌として最も頻度が高いのはどれか。
食中毒について正しいのはどれか。
世界的大流行を引き起こし、中世ヨーロッパでは黒死病として恐れられた感染症はどれか。
76歳の男性。発熱を主訴に来院した。10年前から慢性閉塞性肺疾患のため抗コリン薬とβ2刺激薬とを吸入している。喫煙は20本/日を46年間。3日前から発熱、咳嗽および膿性痰が出現したため受診した。意識は清明。体温38.5℃。脈拍108/分、整。血圧102/62mmHg。呼吸数24/分。両側の胸部に軽度のwheezesを聴取する。白血球8,200(桿状核好中球4%、分葉核好中球84%、単球2%、リンパ…
13歳の女子。発熱と咳嗽を主訴に母親に連れられて来院した。4日前から発熱と咳嗽が出現し持続し たため受診した。身長 154 cm、体重 69 kg。体温 38.6 ℃。脈拍 100/分、整。血圧 116/76 mmHg。呼吸数 20/分。SpO₂ 98 % (room air)。咽頭は軽度発赤を認める。心音に異常を認めない。左側の胸部中央部にcoarse…
3歳の女児。発熱と全身の皮疹を主訴に祖母に連れられて来院した。2日前から38 ℃台の発熱と顔面の紅斑が出現し、紅斑は昨日から全身に拡大したという。薬剤内服歴はない。体温 38.1 ℃。脈拍 132/分、整。血圧 96/58 mmHg。呼吸数30/分。SpO₂ 98 %(room…
18歳の男性。発熱、嘔吐および下痢を主訴に来院した。1週前に自宅で熱湯により、前腕に水疱を伴う熱傷を負った。自宅近くの診療所で軟膏を処方され様子をみていたが、本日になり発熱、嘔吐および褐色でやや粘度のある下痢が出現したため、家族に付き添われて受診した。意識レベルはJCS I-2。身長165cm、体重56kg。体温39.0℃。脈拍数112/分、整。血圧80/40mmHg。呼吸数24/分。SpO2…
38歳の初妊婦(1妊0産)。発熱、悪寒および腹部緊満を主訴に来院した。妊娠30週。妊娠経過は順調で胎児の発育も問題ないと言われていた。既往歴に特記すべきことはない。意識は清明。身長161cm、体重60kg。体温38.8℃。脈拍96/分、整。血圧120/74mmHg。呼吸数20/分。胎児心拍数陣痛図で頻脈を認めるが基線細変動は中等度、一過性頻脈を認めるが一過性徐脈は認めなかった。尿所見:色調は黄色、…
23歳の女性。排尿時痛と下腹部痛とを主訴に来院した。性交の3日後から排尿時痛を感じるようになった。性交の4日後に黄色帯下と下腹部痛が出現したため受診 し た。身 長 160 cm、体 重 52 kg。体 温 37.6 ℃。脈 拍 88/分、整。血 圧 104/72 mmHg。呼吸数…
78歳の男性。特別養護老人ホームの入所前検査で梅毒血清反応に異常がみられたため受診した。梅毒を罹患し治療を受けたことがある。RPR 1倍未満 (基準 1倍未満)、TPHA 640 倍 (基準 80 倍未満)。明らかな皮疹を認めない。対応として適切なのはどれか。
64歳の女性。左下腿の腫脹と疼痛のために救急車で搬入された。3日前から左足部が腫脹し、本日は下腿全体に広がって動けなくなったため救急車を要請した。最近の外傷歴はない。昨日からは倦怠感が強く、食事を摂れていない。健診で糖尿病の可能性を指摘されていたが、治療は受けていなかった。意識はやや混濁。身長 154 cm、体重 72 kg。体温 38.4 ℃。心拍数 112/分、整。血圧 98/64…
外毒素がショックの原因となるのはどれか。2つ選べ。
60歳の男性。左下腿痛を主訴に来院した。2日前から誘因なく左下腿痛が出現した。昨日から悪寒と戦慄が出現したため受診した。既往に左下腿骨骨折があり、糖尿病による慢性腎不全で5年前から透析を受けている。体温38.5℃。脈拍84/分、整。血圧130/70mmHg。左下腿に発赤、熱感および腫脹があり、軟部組織に握雪感を認める。赤沈70 mm/1時間。血液所見:赤血球294万、Hb…
10歳の男児。腹痛と下痢を主訴に母親に連れられて来院した。母親に確認したところ、4日前に郊外の宿泊施設で行事に参加した多数の児童と保護者に腹痛、嘔吐、下痢等の消化器症状があることが分かった。この症状の原因となったと考えられる汚染源と病原体の組合せで誤っているのはどれか。
20歳の女性。四肢の皮疹を主訴に来院した。2週前に手掌に皮疹が出現し、その後下肢に皮疹が広がったため受診した。発熱や盗汗、腹痛や体重減少はない。既往歴として2年前のクラミジアによる骨盤腹膜炎がある。意識は清明。バイタルサインに異常を認めない。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。両側頸部、腋裔および鼠径部にリンパ節腫脹を認める。手掌と足底の皮疹の写真を別に示す。血清…
33歳の男性。下痢を主訴に来院した。2週間東南アジアを観光旅行し、2日前に帰国した。帰国日から水様下痢が出現し、昨日から38℃台の発熱が出現したため受診した。悪心はあるが、嘔吐はない。体温38.3℃。脈拍92/分、整。血圧120/78mmHg。呼吸数16/分。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。腸雑音が亢進している。腹部全体に軽度の圧痛を認めるが、反跳痛は認めない…
75歳の男性。発熱、腹痛および下痢のため救急車で搬入された。 現病歴: 10日前から左下腿蜂裔織炎のために入院して抗菌薬の点滴を行い、改善したため抗菌薬を内服投与に切り替えて4日前に退院した。2日前から発熱、腹痛および1日5回以上の水様下痢が出現した。経口摂取と体動が困難となったため同居する妻が救急車を要請した。退院後に食中毒の原因となりうる食物の摂取歴はない。周囲に同じ症状の人はいない。…
23歳の男性。陰茎の潰瘍を主訴に来院した。現病歴:1週間前に陰茎に潰瘍が出現し、次第に拡大するため受診した。潰瘍部に疼痛はない。頻尿や排尿時痛もない。既往歴:14 歳時に肺炎球菌性肺炎。アンピシリン/スルバクタム投与後に血圧低下と全身の皮疹を認めた。生活歴:喫煙は20本/日を3年間。飲酒は機会飲酒。不特定多数の相手と性交渉がある。現症:意識は清明。身長 170 cm。体重 74 kg。体温…
5か月の男児。数日前から便秘があり、今朝から哺乳量が低下したため母親に連れられて来院した。周産期に異常なく、4か月健康診査までの成長、発達は良好であった。完全母乳栄養だが、最近になり蜂蜜を与えている。来院時、視線は合うものの表情に乏しく、眼瞼下垂と瞳孔散大を認め、対光反射は両側で遅延している。頸部の姿勢保持が困難で、四肢の腱反射は消失している。最も考えられる疾患はどれか。
23 歳の女性。右眼の痛みと充血とを主訴に来院した。4年前から2週間使い捨てのソフトコンタクトレンズを常用しているが、最近は4週間使用しているという。3日前から右眼の異物感と充血とがあったが、そのままコンタクトレンズを装用していた。昨夜、コンタクトレンズを外した後、眼痛が出現した。右眼の細隙灯顕微鏡写真を別に示す。病変部の擦過物とコンタクトレンズ保存液の塗抹検鏡検査で Gram…
81歳の女性。脳梗塞後のリハビリテーションのため入院中である。細菌性肺炎を併発し、2週間前から抗菌薬による治療を受けていた。1週間前から腹痛、下痢を訴えるようになり、昨日から下痢が頻回になった。意識は清明。身長 156 cm、体重 41 kg。体温 37.9 ℃。脈拍 80/分、不整。血圧 146/90 mmHg。呼吸数 16/分。SpO2 96 %(鼻カニューラ…
65 歳の女性。発熱と悪寒を主訴に来院した。意識レベルは JCSⅡ-10。身長 155cm、体 重 68 kg。体 温 38.8 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 92/52 mmHg。呼吸数 28/分。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。右背部叩打痛を認める。尿所見:蛋白1+、糖(-)、ケトン体(-)、潜血1+、沈渣は赤血球 10〜50/HPF、白血球 50〜99/HPF。血液所見:赤血球 434…
46 歳の女性。急性虫垂炎の手術のため入院中である。現病歴 : 3日前に急性虫垂炎のため虫垂切除術を施行した。昨日から 38.0 ℃の発熱を認めているため、本日の朝に診察を行った。既往歴 : 特記すべきことはない。生活歴 : 喫煙歴と飲酒歴はない。家族歴 : 父親が膵癌のため 68 歳で死亡。
72歳の男性。発熱と全身の倦怠感を主訴に来院した。 現病歴:2か月前に37℃台の発熱があり、かかりつけ医から抗菌薬を処方された。7日後に解熱したが、倦怠感と食欲低下は持続していた。10日前から38℃台の発熱があり、再度かかりつけ医を受診した。抗菌薬と解熱薬とを処方されたが、発熱と倦怠感が持続するため受診した。 既往歴:高血圧症と糖尿病で内服治療中。…
90歳の女性。発熱を主訴に来院した。6年前に脳出血を発症し日常生活動作(ADL)が低下したため、現在は介護老人保健施設に入所している。3日前から 38 ℃台の発熱があり、胸部エックス線写真で肺炎と診断された。この患者の喀痰から検出される可能性が最も高い菌はどれか。
41歳の女性。 3日前からの発熱と黄色膿性痰を主訴に来院した。市販の解熱薬を内服していたが、改善しないため受診した。7年前から気管支喘息に対して吸入ステロイド薬を定期的に使用している。体温37.4℃。脈拍104/分、整。血圧118/62mmHg。呼吸数18/分。SpO₂ 95% (room air)。左下胸部にcoarse cracklesを聴取する。血液所見:赤血球 456万、Hb 13.0…
76 歳の女性。胃癌の治療のため来院した。現病歴 : 健康診断の上部消化管内視鏡検査と生検で胃癌と診断されたため治療の目的で受診した。同健康診断で血中 Helicobacter pylori 抗体陽性を指摘された。既往歴 : 20 年前から高血圧症で自宅近くの診療所に通院中。生活歴 : 夫と長女の家族と暮らしている。喫煙歴と飲酒歴はない。家族歴:父親が心筋梗塞。母親が胃癌。
70 歳の女性。発熱および左殿部痛のため救急車で搬入された。現病歴 : 1か月前から左殿部に圧痛を伴う発赤が出現した。また、しばしば腟から排膿することがあった。10 日前から発熱が出現し、以後は食事摂取量が少なかったという。左殿部の痛みにより歩行も困難になったため救急車を要請した。
79 歳の男性。発熱、咳嗽および呼吸困難を主訴に来院した。3日前からの食思不振、発熱、咳嗽および喀痰が出現したため受診した。昨夜は呼吸困難も加わり眠ることができなかったという。意識は清明。体温 38.5 ℃。脈拍 108/分、整。血圧96/54 mmHg。呼吸数 32/分。SpO2 91 %(room air)。左下側胸部に coarse crackles…
6歳の女児。腹痛と血便を主訴に来院した。昨日から腹痛を訴え、本日血便がみられたため、母親に連れられて受診した。2日前に近所の店で焼肉を食べたという。意識は清明。体重20kg。体温37.5℃。脈拍 90/分、整。血圧 110/60 mmHg。呼吸数…
5歳の男児。発熱と血便を主訴に祖父に連れられて来院した。2日前から発熱と頻回の下痢が出現し、本日、便に血が混じっていたため受診した。3日前に家族とのバーベキューで、牛肉、豚肉、鶏肉を食べたという。意識は清明。身長 110 cm、体重 18 kg。体温 39.2 ℃。脈拍 132/分、整。血圧 100/66 mmHg。呼吸数 24/分。SpO₂ 98 %(room…