63歳の男性。発熱と下肢の皮疹を主訴に来院した。10年前に自宅近くの医療機関で関節リウマチと診断され、抗リウマチ薬による治療を受けていた。 1年前から多発関節痛が増悪し、抗リウマチ薬の増量や追加をされたが改善しなかった。1週前から37℃台の発熱を認め、市販の解熱鎮痛薬を内服していたが改善しなかった。2日前から38℃台の発熱となり、下肢の皮疹に気付いたため受診した。

体温 38.3 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 142/86 mmHg。呼吸数 18/分。眼球結膜の充血を認める。心音と呼吸音とに異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。両側下腿に一部潰瘍を伴う紫斑を認める。

尿所見:蛋白(-)、潜血(-)。血液所見:赤血球 392万、Hb 10.2 g/dL、Ht 32%、白血球 13,700 (桿状核好中球 26%、分葉核好中球 44%、好酸球 1%、好塩基球 1%、単球 10%、リンパ球 18%)、血小板 36万。血液生化学所見:総ビリルビン 0.9 mg/dL、AST 38 U/L、ALT 42 U/L、LD 315 U/L (基準 120~245)、γ-GT 72 U/L (基準 8~50)、尿素窒素 22 mg/dL、クレアチニン 0.6 mg/dL。免疫血清学所見: CRP 8.2 mg/dL、リウマトイド因子〈RF〉1,260 IU/mL (基準 20未満)、抗核抗体陰性、CH₅₀ 22 U/mL (基準 30~40)、C3 42 mg/dL (基準 52~112)、C4 12 mg/dL (基準 16~51)。

現時点で行うべき検査として適切なのはどれか。

a. 肝生検

b. 関節穿刺

c. 骨髄穿刺

d. 皮膚生検

e. 骨シンチグラフィ

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問題解説・システム開発 : 内科医 米澤昌紘(れく)