67歳の男性。繰り返す発熱を主訴に来院した。60歳時に健診で心雑音を指摘された。精査の結果、中等度の大動脈弁逆流症を指摘され、定期的にフォローアップされていた。7週間前から38℃前後の発熱が出現し、市販の解熱薬の内服により一時的に解熱するが、再度発熱するというエピソードを繰り返すため来院した。
心尖部に以下の模式図に示すパターンで心雑音が聴取される疾患はどれか。
3歳の男児。生後1か月ころに心雑音を指摘され、心エコー検査で診断、経過観察されていた。シャント疾患の精査のために施行された心臓カテーテル検査の心腔内酸素飽和度を以下に示す。上大静脈:82.5 %、下大静脈:87.8 %。右心房:92.9 %、右心室:91.3 %、肺動脈:92.8 %。左心房:98.9 %、左心室:98.5 %、大動脈:98.4 %。最も考えられるのはどれか。
78歳の女性。息切れを主訴に来院した。現病歴:65歳で事務職を退職するまで毎年、健康診断を受けていたが、異常を指摘されたことはなかった。4年前に感冒症状で自宅近くの診療所を受診した時に、心雑音を指摘されたが精査はされていない。趣味で卓球をしていたが、1年ほど前から競技中に胸部圧迫感を自覚するようになった。
52歳の女性。心雑音の精査のため来院した。職場の健康診断で心雑音を指摘されたため受診した。身長161cm、体重52kg。体温36.3℃。脈拍64/分、整。血圧118/68mmHg。体位によって変動する拡張期雑音を心尖部に聴取する。心エコー図を別に示す。病変は可動性を認める。 この患者に起こり得る症状または病態として考えにくいのはどれか。
日齢4の新生児。在胎 39 週、出生体重 2,900 g で出生した。出生時に切れあがった目、低くて広い鼻根などの顔貌と心雑音、肝脾腫を認めた。
68歳の男性。一過性の意識消失を主訴に来院した。現病歴:買い物中に突然目の前が真っ暗になり、意識を失って転倒した。居合わせた家族によると 30 秒後に速やかに意識を回復したとのことであった。そのまま家族に連れられて受診した。
74 歳の男性。息苦しさを主訴に来院した。半年前から階段昇降時などに息切れを自覚していた。 日前から症状が増悪し、昨夜からは安静時にも息苦しさを自覚するようになったため来院した。
日齢5の新生児。在胎 39 週、出生体重 2,840 g で帝王切開で出生した。Apgarスコアは5点(1分)、9点(5分)。本日、心雑音を認めたため、心エコー検査を行ったところ大動脈遠位弓部狭窄、心室中隔欠損および動脈管開存を認めた。今後、この患児にみられる可能性が高い症候はどれか。