76歳の女性。高血糖と尿蛋白を指摘されて来院した。退職前の健診で血糖値が高めであることを指摘されていたが、そのままにしていた。60歳で退職後は健診を受診していなかった。退職後の3年間で体重が10kg増加した。既往歴に特記すべきことはない。姉に糖尿病がある。現在はひとり暮らしである。運動習慣はない。
40 歳の女性。下肢の浮腫を主訴に来院した。半年前に職場の健康診断で蛋白尿を指摘されたが、そのままにしていた。1か月前から両側下腿の浮腫が出現し、次第に増悪するため受診した。身長160 cm、体重58 kg。脈拍 64/分、整。血圧132/90 mmHg。
26 歳の男性。健康診断で蛋白尿と血尿とを指摘されて来院した。数年前から尿潜血を指摘されていたがそのままにしていた。血圧 120/76 mmHg。尿所見:蛋白2+、潜血 2+、沈渣に変形赤血球と赤血球円柱とを認める。血液所見:尿素窒素16 mg/dL、クレアチニン 0.7 mg/dL。腹部超音波検査で異常を認めない。次に行うべき検査はどれか。
66歳の女性。下腿の浮腫を主訴に来院した。2年前に関節リウマチと診断された。発症時には朝のこわばりが昼過ぎまで続き家事にも支障があったが、現在はプレドニゾロンとブシラミンの内服治療で症状はほとんどない。1か月前から顔と両下腿の浮腫を自覚し、体重が2kg 増加したため受診した。今まで尿所見に異常は認められなかった。家族歴で父方祖母に関節リウマチがあるが、腎疾患はない。
62 歳の女性。蛋白尿と腎機能低下のため来院した。4か月前から肺癌のためシスプラチンを含む薬物療法を受けており、治療開始時の蛋白尿は陰性、血清クレアチニンは 0.8 mg/dL であった。昨日の外来検査で蛋白尿と腎機能低下が認められたため紹介されて受診した。
28歳の女性。手足の痛みを主訴に来院した。小学5年生頃から運動時の手足の痛みや、暑くても汗が少ないことを感じていた。最近手足の痛みが増強して受診した。昨年の健康診断で初めて尿蛋白を指摘された。母と弟も手足の痛みを訴えているが、原因不明と言われていた。母の兄は透析を受けていたが、50歳で突然死した。
13 歳の女子。下肢の浮腫を主訴に母親に連れられて来院した。半年前の学校検尿で蛋白尿と尿潜血とを指摘され、近くの小児科で専門医療機関の受診を勧められていたが、自覚症状がないため受診していなかった。
14 歳の男子。学校検尿で蛋白尿を指摘され来院した。第 1 次検査と第 2 次検査の結果を別に示す。受診結果が判明するまでは、部活動顧問教諭からバスケット部の活動を中止するよう指示されている。自覚症状はない。
64歳の女性。蛋白尿を指摘されて来院した。昨年の特定健康診査でも蛋白尿を指摘されたが、自宅近くの診療所で経過観察を指示されていた。今年の特定健康診査でも蛋白尿を指摘されて受診した。既往歴はない。体調不良はなく、就業しており、自宅で時々測定している血圧は120/70mmHg前後である。体重は増減なく安定しており、浮腫を認めない。
66歳の男性。両下腿の浮腫と体重増加とを主訴に来院した。10年以上前に糖尿病と診断され治療を受けていたが、最近は医療機関を受診していなかった。3か月前に両下腿の浮腫が出現し浮腫の増悪と4kg の体重増加とを自覚したために受診した。腎疾患の家族歴はない。