尿素窒素 28 mg/dL、血糖 90 mg/dL、Na 125 mEq/L。 計算による血漿浸透圧(mOsm/kgH2O)の推定値はどれか。
呼吸機能検査を行ったところ、肺活量 4,200 mL、1秒量 3,2000 mL、努力性肺活量 4,000 mL、予測肺活量 3,900 mL、予測1秒量 3,000 mLであった。1秒率(FEV1%)を求めよ。
78歳の男性。血清クレアチニン値 1.0 mg/dL、24時間蓄尿比 1,000 mL、蓄尿中クレアチニン濃度 72.0 mg/dL。クレアチニンクリアランス(mL/分)の数値はどれか。
74歳の女性。ネフローゼ症候群のために一般病棟に入院中であったが、呼吸困難、低酸素血症および腎機能低下による尿量減少をきたした。胸部エックス線写真で肺うっ血と両側胸水とを認め、心胸郭比は 74 % であった。持続血液透析濾過(CHDF)と呼吸管理とを行うため ICU に入室し、気管挿管下に人工呼吸を開始した。
59歳の男性。1時間持続する前胸部痛のために救急車で搬入された。現病歴: 1か月前から階段昇降時に前胸部絞扼感を自覚していたが、安静にすると5分間ほどで消失した。本日早朝に前胸部絞扼感で覚醒した。しばらく我慢していたが次第に増強し、自力で歩けなくなったため救急搬送された。
慢性腎臓病患者に24時間蓄尿検査を行った。尿量 2,500 mL/日、尿蛋白 82 mg/dL、尿クレアチニン 40 mg/dLであった。 1日尿蛋白量(g/日)を求めよ。
ある地域における住民の肺癌罹患数は1年間に 800 名であり、この地域の住民の喫煙率は 20 % である。喫煙による肺癌罹患の相対危険度は倍である。この地域の住民において能動喫煙により増加したと考えられる肺癌の罹患数はどれか。
吸入酸素濃度50%で人工呼吸中の患者。動脈血ガス分析:pH 7.40、PaCO2 40Torr、PaO2 80Torr、HCO3- 24mEq/L。この患者のP/F(PaO2/FIO2)比を求めよ。
体重65kgの心不全患者にドパミンを5μg/kg/分で静脈内投与する。ドパミン100mg/100mLの注射薬を用いて投与する場合、微量輸液ポンプに設定する注入速度を求めよ。
ある患者の動脈血ガス分析(room air)のデータを示す。pH 7.40、PaCO2 36 Torr、PaO2 79 Torr。肺胞気-動脈血酸素分圧較差<A-aDO2>を求めよ。
糖尿病患者に中心静脈栄養を開始した。速効型インスリンを混和した輸液で血糖値が安定したため、ブドウ糖とインスリンの割合を維持したまま明日から投与熱量を変更することとした。明日からの輸液に混和すべき速効型インスリンの量を求めよ。
65歳の男性。労作時呼吸困難を主訴に来院し、慢性閉塞性肺疾患が疑われた。呼吸機能検査を行った結果、全肺気量(TLC)は7,400mL、肺活量(VC)は3,600mL、一秒量(FEV1)は1,600mLであった。残気率を求めよ。
室内空気で呼吸している患者の動脈血ガス分析のデータを示す。pH 7.40、PaCO2 32 Torr、PaO2 71 Torr。大気中の酸素分圧を150 Torrとした場合の 肺胞気-動脈血酸素分圧較差<A-aDO2>を求めよ。
人口 12 万人の A 市のある年の死亡者数は 510 名であった。A 市の年齢群別の人口と死亡者数、同じ年の日本全国の年齢群別の人口の概数を示す。表の日本全国の人口を基準人口としたとき、A 市の人口 1,000 人あたりの年齢群で調整した死亡率を直接法で計算せよ。
12 歳の男児。来年の中学校進学を前に、夜尿が治らないため両親に連れられて来院した。食生活では減塩するように心がけ、夕食後には水分摂取を控えているという。
日齢10の男児。生後3日目に腸回転異常症の手術を行い、術後は中心静脈栄養を行っていた。排便を認めたため、術後5日目から人工乳の哺乳を始め、中心静脈栄養を漸減していた。現在の体重は3,200g。人工乳は1回量20mLを8回投与している。
喫煙の肺癌に対する影響について調べるために、男性地域住民 3,000 人から構成されるコホート集団を 10 年間にわたり観察し、表のような結果が得られた。この集団における喫煙の肺癌に対する人口寄与危険度割合を求めよ。
調査開始時に肺癌に罹患していなかった10万人をその時点の喫煙状況で2つのグループに分けた。調査開始後5年間の肺癌罹患の有無を調べた結果を以下に示す。喫煙による肺癌罹患のリスク比を求めよ。
30 歳の健常男性で、身長 175 cm、体重 70 kg。BMI 22.8、腹囲 81 cm、体脂肪率 18 % である場合の推定細胞外液量を求めよ。
19世紀のロンドンで、激しい下痢を伴う、後にコレラと判明する疾患が大流行した。疫学者の John Snow は水道水との関連を疑い、詳しい調査を行った。調査の結果の概要を以下に示す。なお、表中の A、B は異なる水系を持つ供給元である。
ある地域の15歳から49歳までの女性人口と出生数を表のように仮定する。総再生産率を求めよ。
前夜から12時間絶食して早朝空腹時に採血した検査で、総コレステロール250mg/dL、トリグリセリド120mg/dL、 HDL コレステロール80mg/dL であった。Friedewaldの式を用いてLDL コレステロール値の推測値を求めよ。
酸素投与(F₁O₂ 0.28)下での動脈血ガス分析結果を示す。pH 7.38、PaCO₂ 36Torr、PaO₂ 58 Torr、HCO₃⁻ 21.2 mEq/L。肺胞気-動脈血酸素分圧較差を求めよ。なお、大気圧 760 Torr、37 ℃での飽和水蒸気圧 47 Torr、呼吸商 0.8 とする。
6歳の男児。Hirschsprung 病のため在宅静脈栄養により管理されている。体重18 kg。中心静脈栄養は 1,500 mL/日でその組成の 15 % がブドウ糖、2% がアミノ酸である。さらに 1.1 kcal/mL の脂肪乳剤 100 mL を加えることにした。静脈栄養法により投与される1日の総エネルギー量を求めよ。