S状結腸切除後の腹腔内ドレナージを目的としたドレーン先端の留置部位として適切なのはどれか。
68 歳の女性が S 状結腸切除術を受けた。合併症として膿瘍形成が最も起こりやすいのはどれか。
周術期合併症の肺血栓塞栓症について誤っているのはどれか。
65歳の男性。胸部エックス線写真で右中肺野に異常陰影を指摘されて受診した。5年前から間質性肺炎を指摘されている。1年前に急性増悪で入院し、その後、外来で副腎皮質ステロイドの内服治療を受けていたが、ここ1年は症状が安定していたため、自己判断で内服を中断し受診していなかった。喫煙は 20 本/日を 40 年間。5年前から禁煙していたが、6か月前から喫煙を再開していた。胸部単純 CT…
75歳の女性。左変形性膝関節症に対して、人工膝関節全置換術を受けた。翌朝、夜勤看護師から発熱していると報告された。意識は清明。体温37.4℃。脈拍92/分、整。血圧96/50mmHg。呼吸数20/分。SpO₂ 98%(room air)。血液所見:赤血球360万、Hb 10.1g/dL、Ht…
83歳の女性。右大腿骨頸部骨折のため手術を受けた。手術当日の夜は意識清明であったが、手術翌日の夜間に、死別した夫の食事を作るために帰宅したいなど、つじつまの合わない言動が出現した。これまで認知症を指摘されたことはない。この病態について正しいのはどれか。
56歳の男性。小腸切除術後のため入院中である。4日前に突然、腹部全体の疝痛が出現したため救急車で搬入された。上腸間膜動脈閉塞症と診断し緊急で小腸切除術を施行し、残存小腸は 40 cm であった。術後 48 時間までは循環動態の安定を目的に乳酸リンゲル液の輸液と昇圧薬の投与とを行った。術後 72 時間から高カロリー輸液の実施と経鼻胃管からの少量の経腸栄養剤の持続投与とを開始したとこ…
76歳の男性。肺癌治療のため入院中である。根治術として、右肺下葉切除およびリンパ節郭清術を施行された。胸腔ドレーンからの軽度の空気漏れが手術直後から観察されたが、胸部エックス線写真では肺の膨張に問題はなかった。術後3日目、胸腔ドレーンからは依然空気漏れを認めている。手術直後の胸部エックス線写真及び術後3日目の胸部エックス線写真を別に示す。この患者で認められる所見はどれか。
62歳の男性。下行結腸癌と診断され、開腹による左半結腸切除を予定している。28歳時に虫垂炎による腹膜炎で1か月の入院歴がある。身長175cm、体重60kg。体温36.2℃。脈拍76/分、整。血圧120/70mmHg。呼吸数14/分。眼瞼結膜と眼球結膜に異常を認めない。心音と呼吸音に異常を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。右下腹部と腹部正中に手術痕を認める。血液所見:赤血球410万、H…
59 歳の女性。健康診断で便潜血反応陽性を指摘され来院した。下部消化管内視鏡検査が施行され、上行結腸癌と診断された。CT 等の画像検査で明らかな転移はなく、右半結腸切除を行うこととなった。身長 156 cm、体重 48 kg。体温 36.2 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 108/60 mmHg。呼吸数…
68歳の男性。皮膚の黄染と食欲不振を主訴に来院した。精査の結果、閉塞性黄疸を合併する膵頭部癌と診断された。身長 168 cm、体重 53 kg (3か月間で 5kg の体重減少)。体温 36.6 ℃。脈拍 76/分、整。血圧 110/78 mmHg。呼吸数 16/分。血液所見:赤血球 398 万、Hb 11.9 g/dL、Ht 39 %、白血球 7,400、血小板 34 万。血液生化学所見:総蛋白…
78歳の男性。倦怠感と口渇を訴え、通院中の病院を受診した。現病歴:68 歳時に人間ドックで高血糖を指摘されて治療を開始した。3か月ごとに定期受診しており毎朝1錠の内服薬で、これまで HbA1c は6%台であった。1か月前から倦怠感とのどの渇きが出現した。
75歳の女性。3か月前から持続する血便と食欲不振の精査のため大腸内視鏡検査を行ったところ上行結腸癌と診断された。手術を受けることに対しての不安が強い。身長 150 cm、体重 46 kg。3か月間に5kgの体重減少があった。体温 36.2 ℃。脈拍 72/分。血圧 120/60 mmHg。呼吸数 12/分。眼瞼結膜は軽度貧血様であ…
63歳の女性。結腸癌のため開腹手術が予定されている。現病歴:2か月前に受けた健診で貧血と便潜血反応陽性とを指摘された。2週間前の下部消化管内視鏡検査で上行結腸に腫瘤を認め、生検で大腸癌と診断された。胸腹部 CT で転移を認めなかった。上行結腸切除術が予定されている。労作時の息切れや胸部圧迫感、動悸、腹痛、便秘、下痢および体重減少を認めない。既往歴:45…
72歳の男性。右肺腺癌に対して右下葉切除術および縦隔リンパ節郭清術を行った。手術時間2時間40分。出血量 80 mL。手術中のバイタルサインに異常を認めなかった。術前の全身状態は良好で、心機能に異常を認めなかった。入院前は 20本/日を 50 年間喫煙していた。呼吸機能検査は VC 3.51 L、%VC 102 %、FEV1 2.20 L、FEV1% 65 % であった。帰室直後の体温 37.2…
65 歳の女性。昨日、腰椎固定術を腹臥位で施行された。朝食のため看護師がベッドを座位にしたところ、突然患者が呼吸困難と胸痛を訴え意識レベルが低下した。気管挿管され ICU に入室し人工呼吸を開始した。身長 152 cm、体重 70 kg。心拍数 130/分、整。血圧 80/40 mmHg。血液所見:赤血球 352 万、Hb 10.4 g/dL、Ht 32 %、白血球 10,400、血小板 16…