両側高度難聴に対して人工内耳埋込術を受けた患者の側頭骨の病理写真を別に示す。人工内耳の電極先端部 矢印 が挿入されている部位はどこか。
小児期からの増悪と寛解を繰り返す耳漏を主訴に受診した患者の左鼓膜写真を示す。この疾患で、耳漏の細菌検査で同定される可能性が最も高いのはどれか。
慢性化膿性中耳炎の手術を目的に来院した患者の右耳の鼓膜写真を別に示す。視認されないのはどれか。
舌根と喉頭の協調運動によって喉頭蓋が傾いて誤嚥を防止する。この協調運動において喉頭が移動する方向はどれか。
右鼓膜写真と疾患の組合せで正しいのはどれか。
良性発作性頭位めまい症について正しいのはどれか。
小児急性中耳炎の難治化に関連しないのはどれか。
急性副鼻腔炎の症状のうち、緊急手術の必要性を示唆するのはどれか。
中咽頭癌に対する放射線治療の有害事象で、最も早期に出現するのはどれか。
診察器具の写真を別に示す。成人に対して鼻処置を行った上で、鼻腔から上咽頭、喉頭にかけて内視鏡検査を実施する際に使用する器具はどれか。2つ選べ。
疾患とリスクファクターの組合せで誤っているのはどれか。
83歳の男性。 3か月前からの左顔面痛を主訴に来院した。痛みが強い時には夜も眠れないという。顔面の発赤、腫脹はない。他の神経症状を認めない。鼻腔と咽頭の内視鏡像及び副鼻腔 CTを別に示す。まず行う対応として適切なのはどれか。
42 歳の女性。繰り返す回転性めまいを主訴に来院した。昨日の朝、起床時に激しい回転性のめまいを自覚した。じっとしていると数十秒で止まったが、洗濯物を干すときと就寝時に再燃した。発作時に難聴や耳鳴りはなかったという。今朝も起床時に同様のめまいが出現したため来院した。眼振検査で頭位変換眼振を認める。純音聴力検査は正常である。他に神経症状を認めない。最も考えられるのはどれか。
アレルギー性鼻炎における鼻閉の発症に関与するのはどれか。
喉頭の機能として誤っているのはどれか。
68歳の男性。嗄声を主訴に来院した。右声帯固定を伴う喉頭腫瘍が存在し、右頸部にリンパ節転移が認められた。生検の結果、扁平上皮癌と診断され、放射線治療、喉頭全摘術および右頸部郭清術を施行した。術後の頸部の写真を別に示す。正しいのはどれか。
48歳の女性。めまいを主訴に来院した。今朝、庭仕事中にしゃがんだ姿勢から立ち上がったところ、一瞬、気が遠くなるようなめまいが出現し転倒したため受診した。意識消失はなかった。このようなめまいは4、5日前から時々あり、すべて立ち上がる時に出現していたという。診断のために確認する優先度が最も低いのはどれか。
52歳の男性。咽頭痛と嚥下困難とを主訴に来院した。咽頭所見、頭部造影MRIのT1強調水平断像及び生検組織のH-E染色標本を別に示す。生検組織の免疫組織化学染色標本で、ヒトパピローマウイルスの持続感染を示唆するp16蛋白が強陽性であった。口腔粘膜擦過検体のPCR検査でもヒトパピローマウイルスが検出された。適切な対応はどれか。
両側難聴を主訴に受診した患者のオージオグラムを別に示す。右耳の平均聴力レベル4分法 はどれか。
28 歳の女性。3週間前から続く鼻汁と鼻閉とを主訴に来院した。3日前に症状 が悪化し、両側頰部の鈍痛と 38 ℃台の発熱が出現した。職業は保育士。身長 163cm、体重 54 kg。体温 37.8 ℃。脈拍 84/分、整。血圧 122/70 mmHg。副鼻腔エックス線写真で両側上顎洞に濃い陰影を認める。咽頭と鼻腔の内視鏡像を別に示す。治療を開始する際に必要な検査はどれか。
32歳の女性。めまいを主訴に来院した。今朝、耳掃除をしていたところ、子どもに後ろから抱きつかれ、右耳に耳かき棒が入った。聴力低下とぐるぐる回るめまいを自覚し、症状の改善がないため受診した。右耳鳴も持続している。右鼓膜に小さな孔を認め、聴力検査で右耳に軽度の聴力低下を認める。気導骨導差 10 dB。側頭骨CTで明らかな異常を認めない。数日以内に出現した場合、緊急手術が必要となるのはどれか。
72歳の女性。嗄声を主訴に来院した。20年前から声がかれて歌を歌えず、高い声を出せなかった。声質は悪化していないが、2か月前から階段を上る時に息苦しくなることが数回あったため受診した。既往歴に特記すべきことはない。喫煙は40歳から10本/日。飲酒は同時期から週1~2回、缶ビール(350mL)1本。身長153cm、体重56kg。体温36.3℃。脈拍70/分、整。血圧136/66mmHg。呼吸数24/…
23歳の男性。めまい、右難聴および右耳鳴りを主訴に4日前から入院中である。5日前に海外旅行から帰国した。4日前の起床時に右耳でパチンという音がした直後から急に浮動感、右難聴および右耳鳴りが出現した。様子をみていたが軽快しないため同日の午後に受診した。来院時、純音聴力検査で右軽度感音難聴を認めた。頭位変換眼振検査で左向きの水平自発眼振を認めた。右外耳道を加圧すると右向き水平眼振を認めた。即日入院とな…
78歳の女性。5年前から歩行時に軽いふらつきとめまいとを自覚していた。2か月前から右難聴と耳鳴りが出現し、体動時のめまいが増悪してきたため来院した。他に神経症状を認めない。オージオグラムと頭部造影MRIの冠状断像とを別に示す。 今後の対応として最も適切なのはどれか。
30歳の女性。咽頭痛と開口障害とを主訴に来院した。5日前から咽頭痛と軽度の発熱があったため自宅近くの医療機関を受診し、抗菌薬と解熱鎮痛薬の内服治療を受けていた。昨日から開口障害と摂食困難とが出現したため受診した。喫煙歴はなく、飲酒は機会飲酒。頸部リンパ節と肝・脾とを触知しない。血液所見:赤血球 480 万、Hb 13.0 g/dL、白血球 16,800(桿状核好中球 30 %、分葉核好中球 52…
66歳の女性。左耳閉感を主訴に来院した。2週間前から左耳閉感を自覚するようになったため受診した。耳痛やめまいはない。鼻腔内および口腔内に異常を認めない。左上頸部に硬い腫瘤を複数触知する。左耳の鼓膜写真を別に示す。病変の有無を確認すべき部位はどれか。
アデノイド増殖症による症状として出現する可能性があるのはどれか。3つ選べ。
眼振とめまい疾患の組合せで正しいのはどれか。2つ選べ。
62歳の女性。めまいを主訴に来院した。今朝、起床時に突然ぐるぐる回るめまいを自覚した。しばらく横になっていると約2分でめまいは落ち着いた。難聴や耳鳴の自覚はなかった。午後、洗濯物を干そうとして上を向いたところ、再び同様のめまいが出現した。軽度の悪心を伴ったが、安静により約1分で症状は消失した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。来院時、意識は清明。バイタルサインに異常を認めない。神経診察に異常…
48歳の女性。難聴と耳鳴りとを主訴に来院した。3年前から徐々に増悪する両側の難聴と耳鳴りとを自覚していた。1か月前から会話が困難となり受診した。めまいの自覚はない。身長158cm、体重62kg。両側鼓膜に異常を認めない。尿検査と血液検査とに異常を認めない。オージオグラムと右側頭骨CTの水平断像とを別に示す。 この患者に対する治療として適切なのはどれか。
62歳の男性。右顔面全体の動きにくさを主訴に来院した。3日前から右耳に痛みがあった。今朝、洗顔時に眼に水が入り、食事中に口から食べ物がこぼれることに気付いたため受診した。右耳介および外耳道内に小水疱を認める。口腔、咽頭には明らかな異常を認めない。発熱はなく、血液所見に異常を認めない。随伴する可能性が高いのはどれか。
66 歳の女性。1か月前からの右頰部腫脹を主訴に来院した。28 年前に両側慢性副鼻腔炎に対する手術の既往がある。腫脹した右上顎の歯肉部を穿刺すると粘稠な液体が吸引された。頭部 CT及び頭部 MRI T1 強調像を別に示す。診断として最も考えられるのはどれか。
2歳の男児。発熱と呼吸困難のため救急車で搬入された。本日朝、38.8 ℃の発熱と呼吸困難とに両親が気付き救急車を要請した。来院時の体温 39.8 ℃。心拍数 120/分、整。呼吸数 28/分。SpO2 96 %(リザーバー付マスク5L/分 酸素投与下)。…
難聴疾患の純音聴力検査の結果を別に示す。外耳道閉鎖症のオージオグラムはどれか。
52歳の男性。咽頭痛と呼吸困難を主訴に深夜の救急外来を受診した。4時間前から強い嚥下痛のため食事が摂れなくなった。2時間前から呼吸困難を自覚するようになった。体温 38.5 ℃。脈拍 96/分、整。血圧 150/90 mmHg。呼吸数 30/分。SpO2 92 %(room air)。喉頭内視鏡像を別に示す。
45歳の男性。右耳の難聴と耳鳴を主訴に来院した。今朝から急に右耳が聞こえにくくなり、ジーという耳鳴も出現した。めまいはなかった。鼓膜に異常を認めない。オージオグラムを別に示す。頭部MRIは正常であった。 適切な治療薬はどれか。
65歳の男性。徐々に増大する左頸部の腫瘤と嚥下障害を主訴に来院した。左頸部に径 2.5 cm の弾性硬のリンパ節を1個触知する。圧痛を認めない。同部位の刺吸引細胞診で扁平上皮癌と診断された。喫煙は 20 本/日を30年間。飲酒は日本酒4合/日を 45 年間。内視鏡像を別に示す。
42歳の女性。臭いがわかりにくいことを主訴に来院した。半年前から臭いがわかりにくくなり、また両側の鼻閉も出現してきたため受診した。左鼻腔内視鏡写真と副鼻腔CTとを別に示す。この患者で注意すべき合併症はどれか。
55歳の女性。数日前から右耳痛があり、今朝から右顔面神経麻痺とめまいが出現したため来院した。身長160cm、体重52kg。体温36.8℃。両側の鼓膜に異常を認めない。血液所見:赤血球420万、白血球6,000。CRP 0.3mg/dL。オージオグラムでは右耳に中等度の感音難聴を認める。初診時の右耳介の写真を別に示す。その他に神経症状を認めない。 患者への説明として正しいのはどれか。
16歳の男子。鼻出血を主訴に来院した。2か月前から大量の鼻出血を繰り返しており、右の鼻閉もある。頬部痛や鼻漏はなく、視覚異常や体重減少もない。血液所見と血液生化学所見とに異常を認めない。右鼻腔内視鏡写真、副鼻腔造影CT及び手術時に摘出した組織のH-E染色標本を別に示す。 考えられる疾患はどれか。
53 歳の女性。2日前に発症した嗄声を主訴に来院した。喫煙歴はなく、飲酒は機会飲酒。50 歳ごろから高血圧症で内服治療中。身長 156 cm、体重 57 kg。体温36.4 ℃。脈拍 84/分、整。血圧 148/86 mmHg。尿検査と血液検査とに異常を認めない。喉頭内視鏡像を別に示す。最も考えられるのはどれか。
45 歳の男性。嗄声を主訴に来院した。2年前から誘因なく嗄声が出現し、咽喉異物感と慢性的な咳が続いているという。喫煙歴と飲酒歴はない。白色光による喉頭内視鏡像及び狭帯域光による喉頭内視鏡像を別に示す。最も考えられるのはどれか。
73 歳の女性。入院中の患者の鼻出血について病棟看護師から救急外来に相談があった。午前2時ころから右鼻出血があり、ティッシュペーパーを鼻腔に詰めて10 分間様子をみたが、止血しないため電話したという。10 年前から高血圧症で降圧薬を服薬中であるが、抗血小板薬と抗凝固薬は内服していない。体温 36.0 ℃。脈拍 76/分、整。血圧 120/70…
28歳の男性。両耳の耳鳴を主訴に来院した。1年前から高音の耳鳴と軽い難聴を自覚していたが、会話に支障はなかった。耳鳴が徐々に増悪してきたので受診した。小児期から現在まで耳痛、耳漏の自覚はない。片道2時間の高校・大学の通学時には、大きな音量で音楽をイヤーフォンで聴いていた。社会人になった後も、通勤時には毎日3時間はイヤーフォンで音楽を聴いている。両側の鼓膜は正常で、側頭骨CTでも異常を認めなかった。…
52歳の男性。起床時に回転性めまい、左難聴および耳鳴りを自覚したため来院した。これまで同様の症状をきたしたことはなかった。身長170cm、体重72kg。体温36.5℃。尿検査と血液検査とに異常を認めない。これまで耳漏と顔面神経麻痺が出現したことはない。両側鼓膜に異常を認めない。オージオグラムを別に示す。 考えられる疾患はどれか。2つ選べ。
51歳の女性。1週間前からの右顎下部の腫脹を主訴に来院した。血液所見:赤血球 480 万、Hb 13.8 g/dL、Ht 42 %、白血球9,000、血小板 22 万。CRP 0.4 mg/dL。尿所見と他の血液生化学所見とに異常を認めない。頭頸部CTを示す。この疾患について正しいのはどれか。
69歳の男性。左鼻出血と複視を主訴に来院した。1か月前から左鼻出血を繰り返し、徐々に左鼻閉が悪化した。2日前から物が二重に見えることを自覚した。副鼻腔の造影CTと造影MRIとを別に示す。左鼻腔生検で扁平上皮癌を認めた。 この患者で認められるのはどれか。
60 歳の男性。右耳下部腫瘤を主訴に来院した。1か月前、洗顔時に気付いたが痛みはなくそのままにしていたという。右耳下腺後下部に軟らかい腫瘤を触れる。穿刺吸引細胞診で囊胞性背景に胞体が好酸性の上皮細胞集塊を認める。頸部 MRIを別に示す。⁹⁹mTcO₄⁻ 唾液腺シンチグラフィで病変部に集積を認める。診断はどれか。
53歳の女性。右側頭部痛とふらつきを主訴に来院した。3か月前に右側頭部痛が出現し、歩行時と体動時に体が揺れる感覚を自覚するようになった。1週間前から右耳にセミの鳴くような耳鳴りも出現した。自宅近くの診療所で投薬治療を受けたが改善しないため受診した。既往歴と家族歴とに特記すべきことはない。血液所見に異常を認めない。神経学的所見に異常を認めない。右鼓膜の写真と右側頭骨CTとを別に示す。今後、出現する可…
5歳の女児。発熱と両耳痛とを主訴に来院した。3日前に鼻汁と咳が出現したが、そのままにしていた。昨日から発熱と両耳痛が出現し、母親の呼びかけに対する反応が悪くなった。機嫌も悪く、食欲も低下している。意識は清明。身長105cm、体重17kg。体温39.2℃。呼吸音に異常を認めない。その他の身体所見に異常を認めない。耳介と外耳道とに異常を認めない。左鼓膜写真を示す。適切な治療はどれか。2つ選べ。