月経周期の12日目に性交があった女性が緊急避妊の目的でホルモン薬を内服する場合、適切な服用時期に含まれるのはどれか。
卵巣癌について正しいのはどれか。
子宮頸部細胞診とコルポスコピィで異常所見を認めた患者に狙い組織診を行った。その際のH-E染色標本を別に示す。診断はどれか。
過多月経の原因となるのはどれか。
子宮内膜症を強く疑う所見はどれか。
直径 10 cm の子宮筋層内筋腫が原因となって生じ得るのはどれか。
続発性無月経の原因となりにくいのはどれか。
成人女性の婦人科診察時の双合診で正しいのはどれか。
婦人科診察の双合診で正しいのはどれか。
58 歳の女性。腹部膨満感を主訴に来院した。3か月前から下腹部膨隆を自覚し、衣服がきつくなった。30 歳時にチョコレート囊胞と診断された。50 歳で閉経。内診で、左付属器領域に 10 cm の可動性のない腫瘤を触知する。
40歳台の女性で加齢とともに低下するのはどれか。2つ選べ。
22歳の女性。子宮頸がん検診の細胞診で、軽度異形成〈子宮頸部上皮内腫瘍〉疑いとされ精査目的で来院した。子宮がん検診を受けたのは今回が初めてである。内診および経腟超音波検査で子宮と卵巣に異常を認めない。腟鏡診では、子宮腟部に肉眼で異常を認めない。この患者でまず行うのはどれか。
32 歳の女性。下腹部痛と不妊を主訴に来院した。月経周期は 30 日型、整、持続5 日間。 2 年前から月経痛に対して市販の鎮痛薬を服用しているが、 6 か月前から効果が不十分となり、月経時以外にも下腹部痛を自覚するようになった。 3 年前に結婚して以来、 挙児を希望しているが妊娠はしていない。
器具の写真を別に示す。婦人科外来の診察で用いない器具はどれか。
51 歳の女性。顔面の発汗を主訴に来院した。半年前から疲れやすさを自覚し、発作性の発汗、後頸部の熱感および肩こりが増強してきたという。身長 162 cm、体重 56 kg。体温 36.0 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 124/76 mmHg。1年前から月経はない。身体診察で明らかな異常を認めない。
38 歳の女性。3回経妊3回経産婦。月経痛を主訴に来院した。30 歳ごろから徐々に月経時の下腹部痛と腰痛が強くなってきた。月経周期は 28 日型、整、持続7日間。内診で子宮は腫大、弾性硬で圧痛はない。Douglas 窩に圧痛を認めない。身長 156 cm、体重 55 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 110/58 mmHg。
31歳の女性。1回経妊0回経産婦。胞状奇胎の治療後に妊娠反応陽性が持続するため紹介されて来院した。1年前から不妊外来で排卵誘発薬の投与を受けていた。3か月前に妊娠反応陽性となったが、全胞状奇胎と診断され2回の子宮内容除去術を受けた。基礎体温は1相性である。内診で子宮はやや腫大、軟。超音波検査で後壁筋層内に血流豊富な径 1.5 cm の腫瘤を認める。脳、肝、腎臓および腟に異常を認めない。
18 歳の女子。これまでに一度も月経がないことを主訴に来院した。身長 144cm、体重 48 kg。脈拍 84/分、整。血圧 110/76 mmHg。首の両側の皮膚が広く、余っているように見える。上肢は肘から遠位が外反している。外陰は女性型。腹部超音波検査で子宮は小さく卵巣は確認できない。乳房は TannerⅠ度。陰毛はTannerⅡ度。
長期間無月経をきたした女性で注意すべき続発症はどれか。
繰り返す突然の発汗、日中の疲労感と動悸を主訴にした54歳の女性において、上昇していると考えられるホルモンはどれか。
28 歳の女性( 0 妊 0 産、挙児希望あり)。息切れとめまいを主訴に救急車で搬入された。 6 か月前から月経血量が増え、夜中に夜間用ナプキンを超えて出血する回数が多くなった。最近は階段を昇るときに息切れを自覚していた。 1 週間前に産婦人科を受診し、骨盤部 MRI 検査を行った。3 日前から月経が始まり、昨晩から多量の性器出血があり、朝にはめまいが出現し起立できず、救急車を要請した。
昨年、母が乳癌で亡くなり、1か月前に姉(25歳)も乳癌と診断され、心配で受診した22歳の女性。視触診と乳房超音波検査で異常を認めなかったが、不安を訴えている。 対応として推奨されるのはどれか。
30歳の女性。下腹部痛を主訴に来院した。3日前、左下腹部の痛みで目覚めた。 その後、同じ強さの痛みが持続したため本日(月経周期の 17 日目)受診した。今朝から痛みは軽減している。悪心と嘔吐はない。 4週間前に受けた婦人科健診では子宮と卵巣とに異常を指摘されなかったという。最終月経は17日前から5日間。月経周期は 28 日型、整。
30歳の女性。頭痛、乳汁漏出および月経異常を主訴に来院した。半年前から月経不順となった。最近、乳白色の乳汁の分泌に気付き、頭痛や目の奥の痛みを頻繁に自覚するようになった。
71 歳の女性。排尿困難を主訴に来院した。1年前から会陰部腫瘤を自覚していたが、自分で腫瘤を元に戻していたという。3か月前から排尿困難が出現したため受診した。身長 156 cm、体重 55 kg。体温 36.6 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 132/72mmHg。
20歳の女性。外陰部の強い疼痛を主訴に来院した。最終月経は20日前から5日間。月経周期は28日型、整。7日前に初めて性交渉を経験した。2日前から38.1℃の発熱があり、外陰部の疼痛が出現した。本日は疼痛がさらに増強し、排尿も困難となったため来院した。排尿時に外陰部の疼痛が強くなるため、水分を摂取していないという。
23歳の女性。排尿時痛と下腹部痛とを主訴に来院した。性交の3日後から排尿時痛を感じるようになった。性交の4日後に黄色帯下と下腹部痛が出現したため受診した。
不正性器出血をきたす可能性が低いのはどれか。
18歳の女性。下腹部鈍痛を主訴に来院した。3か月前から腹満感が出現し、1か月前から下腹部鈍痛が出現した。初経12歳、月経周期28日型、整、持続5日間。性交経験はない。身長161cm、体重55kg。体温37.0℃。脈拍92/分、整。血圧124/74mmHg。下腹部は軽度に膨隆し、直腸指診で圧痛を伴う可動性不良な腫瘤を触知する。直腸に異常を認めない。
39 歳の女性。子宮体癌の治療を希望して受診した。6か月前から不正出血があり、2週前に自宅近くの医療機関を受診し内膜組織診で子宮体癌と診断された。初経は 12 歳。以後月経不順で、多囊胞性卵巣と診断された。35 歳で結婚し挙児を希望したが、妊娠しなかった。5年前に受けた子宮頸がん検診では異常を指摘されていないという。家族歴に特記すべきことはない。
47歳の女性。顔のほてりを主訴に来院した。7年前に子宮筋腫のため子宮全摘出術を受けた。両側卵巣は温存されている。2か月前から顔のほてりがあり、汗をかきやすくなったという。動悸と息切れも自覚している。
26歳の女性。動悸と息切れを主訴に来院した。1年前から月経量が増え、3か月前から階段昇降時に動悸と息切れを自覚するようになり受診した。月経周期は28日型、整、順、持続8日間。身長160cm、体重52kg。体温36.4℃。脈拍84/分、整。血圧106/66mmHg。呼吸数22/分。内診で子宮は正常大、両側付属器に異常を認めない。
23歳の女性。右下腹部痛のため救急車で搬入された。2時間前に右下腹部痛が突然出現した。病院到着時には右下腹部痛の強さは発症時に比べ半減していた。
38 歳の女性。子宮頸部の細胞診で異常を指摘されたため来院した。初経 12 歳。月経周期 28 日、整。内診で子宮は前傾前屈で正常大である。両側付属器は触知しない。腟鏡診で分泌物は褐色少量である。コルポスコピィの写真を別に示す。次に行う検査はどれか。
29歳の女性。3か月前から無月経となったため来院した。2年前と6か月前とに稽留流産のため子宮内容除去術を受けていた。内診で子宮の大きさは正常で可動性は良好である。経腟超音波検査で卵巣に異常を認めない。乳汁分泌を認めない。基礎体温は二相性である。妊娠反応は陰性である。
38 歳の女性。不妊を主訴に来院した。4年前に結婚し挙児を希望しているが、 妊娠はしていない。6か月前に子宮卵管造影検査を受けたが、異常はなかった。5年前から月経痛があり、1年前から月経中に市販の鎮痛薬を服用している。月経周期は 38〜90 日、 不整。持続は5日間。過多月経はない。
47歳の女性。1か月前からの不正性器出血と腰痛を主訴に来院した。月経周期は32日型。内診で子宮頸部から右側骨盤壁に連続する硬結を触知する。
22歳の女性。無月経を主訴に来院した。初経は12歳。13歳から不規則月経となり14歳から無月経となった。特に困っていることはなかったが、職場の同僚にすすめられて産婦人科を受診した。家族歴、既往歴に特記すべきことはない。
32歳の女性。無月経を主訴に来院した。妊娠反応陽性。超音波検査で子宮 12cm 内に小囊胞の集簇を認め、妊娠10週の全胞状奇胎と診断した。患者への説明として適切でないのはどれか。
55 歳の女性。0回経妊0回経産婦。閉経48歳。不正性器出血を主訴に来院した。2か月前から断続的な性器出血がある。身長 148 cm、体重 60 kg。体温 36.5℃。脈拍 76/分、整。内診で子宮は 10 cm に腫大、可動性は良好。付属器に異常を認めない。腟鏡診で外子宮口からの出血を認める。行うべき検査として適切でないのはどれか。
24歳の女性。月経1日目の下腹部痛を主訴に来院した。5年前から月経時に腹痛がある。痛みの程度と持続日数は月経ごとに異なっている。本日朝から月経が始まり、通勤中の電車内でこれまでになく下腹部痛が強くなったので途中下車して来院した。月経周期は 28 日型、整。下痢や嘔吐は認めない。
37歳の女性。1回経妊0回経産婦。不正性器出血を主訴に来院した。内診で子宮は小児頭大、付属器と子宮傍組織とに異常を認めない。子宮頸部と内膜の細胞診で異常を認めない。骨盤部MRIのT2 強調矢状断像を別に示す。 この患者の子宮体部に認められる病変と関連しないのはどれか。
55歳の女性。腹部膨満感を主訴に来院した。2か月前に腹部膨満感が出現し徐々に増悪してきた。身長 154 cm、体重 63 kg。体温 36.7 ℃。脈拍 92/分、整。 血圧 136/86 mmHg。下腹部に径10cm の腫瘤を触知する。圧痛を認めない。卵巣癌を疑い手術を施行した。肉眼的に腹腔内播種はなく腹水も認めなかった。術中迅速病理検査で右卵巣原発の類内膜腺癌と診断された。
24歳の女性。不正性器出血を主訴に来院した。月経終了2日後から少量の出血が始まり 10 日間持続したため来院した。月経周期 40〜90 日、不整、持続5日間。身長 162 cm、体重 74 kg。体温 36.5 ℃。脈拍 72/分、整。血圧 122/68 mmHg。呼吸数 18/分。内診で子宮は正常大で軟、圧痛を認めない。外子宮口に少量の血液を認める。両側付属器に異常を認めない。
75歳の女性。外陰部の違和感と不正性器出血を主訴に来院した。発熱はなく痒みや痛みもない。52 歳で閉経。左大陰唇外側に辺縁が隆起し中央に潰瘍を形成した腫瘤を認める。左外側に鼠径リンパ節を触知する。外陰部の写真を別に示す。考えられるのはどれか。
32歳の女性。2回経妊2回経産婦。1年前からの不正性器出血を主訴に来院した。臨床病期Ⅰ期の子宮頸癌と診断され、3週間後に広汎子宮全摘術とリンパ節郭清術が予定されている。予測出血量は 800 mL である。
28 歳の初妊婦(1妊0産) 。妊娠 12 週に自宅近くの診療所で実施した血液検査で異常を指摘され、妊娠 16 週に紹介され受診した。検査結果を表に示す。妊婦への説明として適切なのはどれか。
50歳の女性。右乳房のしこりを主訴に来院した。2年前から右乳房の 2cm 大の腫瘤に気付いていたが、あまり変化がないため医療機関を受診していなかった。4か月前から増大し痛みを伴ってきたため心配になり受診した。右乳房腫瘤は長径 17 cm で、弾性軟、胸壁への固定を認めない。皮膚には発赤や腫瘤の浸潤を認めない。腋窩リンパ節を触知しない。胸部 CTを別に示す。最も可能性が高いのはどれか。
38 歳の女性。下腹部痛を主訴に来院した。5年前から月経時に下腹部痛と腰痛を自覚するようになった。1年前から月経初日と2日目に仕事を休むようになった。3か月前から月経終了後に下腹部痛と腰痛が出現し仕事を休むようになった。月経は 28 日周期で整。持続5日間。現在妊娠希望はないが将来は妊娠したいと思っている。飲酒は機会飲酒。母は子宮筋腫で子宮摘出術を受けた。
28歳の初妊婦。妊娠 10 週で悪心と嘔吐とを主訴に来院した。妊娠 7 週ごろから悪心と嘔吐とが出現し次第に悪化してきた。1 週間前からは経口摂取が困難になり、2 日前から自力歩行が困難となったため夫に支えられて来院した。既往歴に特記すべきことはない。
60歳の女性。1回経妊1回経産婦。性器出血を主訴に来院した。50歳で閉経。1年前から時々性器出血があった。身長154cm、体重64kg。子宮は手拳大で両側付属器は触知しない。経腟超音波検査で子宮内膜の肥厚を認め手術を行うこととした。子宮内膜生検のH-E染色標本を別に示す。 この患者の術前検査として適切なのはどれか。3つ選べ。
23歳の女性。月経予定日を3日過ぎて月経が発来しないので来院した。月経周期は28日型、整。尿妊娠反応は陰性であった。この妊娠判定試薬は排卵後14日以降の自然妊娠に対して100%が陽性を示すように作られている。 この時点で考えられるのはどれか。3つ選べ。
23歳の女性(0妊0産)。初めて受けた子宮頸がん検診で異常を指摘された。自覚症状はない。身長158cm、体重50kg。体温36.2℃。脈拍84/分、整。血圧106/66mmHg。呼吸数16/分。内診で子宮は正常大で可動性良好。両側付属器に腫瘤を触知しない。
23歳の女性。未経妊。子宮頸癌検診で異常を指摘されて来院した。内診と経膣超音波検査で子宮は正常大で子宮体部内膜、付属器および子宮傍組織に異常を認めない。コルポスコピィで子宮頸部に異常所見があり、狙い組織診を実施した。H-E染色標本を別に示す。 この患者への対応として適切なのはどれか。
25歳の女性。外陰部瘙痒と帯下を主訴に来院した。3日前から強い瘙痒と帯下の増量を自覚するようになった。最終月経は15日前から6日間。月経周期は29日型、整。口腔内に病変を認めない。鼠径リンパ節の腫大を認めない。腹部は平坦、軟で、肝・脾を触知しない。外陰部は発赤し、帯下は酒粕様で多い。帯下の顕微鏡写真(無染色)を別に示す。適切な治療薬はどれか。
23歳の女性。左下腹部痛を主訴に来院した。3日前の朝、通勤中の電車内で急に左下腹部痛を自覚した。痛みは2時間ほどで自然に軽快したという。2か月前にも同様の疼痛発作があったため心配して受診した。既往歴と家族歴に特記すべきことはない。
16歳の女子。初経がないことを心配して来院した。身長の伸びは2年前に止まっている。身長164cm、体重52kg。乳腺はTanner4度、恥毛はTanner3度、腋毛はみられない。外陰は女性型だが腟口を認めない。鼠径部に腫瘤を触知しない。 最初に行う検査はどれか。
35歳の女性。性感染症治療後に病状を説明することになった。患者は帯下の増加と下腹部痛を主訴に4週前に来院した。付属器に圧痛を認め、子宮頸部の性器クラミジアDNA検査が陽性で抗菌薬を投与した。帯下は減少し下腹部痛と圧痛も消失し、性器クラミジアDNA検査も陰性となった。 患者に対する説明で適切なのはどれか。
57 歳の女性。不正性器出血を主訴に来院した。54 歳で閉経した。6か月前から性器出血が出現し、1か月前から持続するようになった。自宅近くの診療所で子宮内膜生検により子宮体癌と診断された。身長 155 cm、体重 80 kg。血液検査では軽度の貧血以外の異常を認めない。画像検査では子宮外への進展や転移を認めない。
68歳の女性。4回経産婦。外陰部の腫瘤感と歩行困難とを主訴に来院した。5年前から夕方に腟入口部に径3cmの硬い腫瘤を触れるようになり指で還納してい た。1年前から還納しにくくなり、歩行に支障をきたすようになった。
61歳の女性。閉経51歳。性器出血を主訴に来院した。6か月前から少量の性器出血が続いている。身長158cm、体重52kg。血圧120/78mmHg。内診で子宮は正常大、左付属器領域に径10cmの腫瘤を触知する。圧痛はなく可動性は良好である。超薔涙検査で子宮内膜の肥厚 (12mm) を認める。腹水と胸水は認めない。子宮頸部細胞診で異型細胞を認めない。子宮内膜組織診で増殖期内膜を認める。
51 歳の女性。下腹部の違和感と腹満感とを主訴に来院した。48 歳で閉経。閉経まで月経痛が強く、子宮内膜症と診断されたことがある。身長 161 cm、体重 58kg。体温 36.5 ℃。脈拍 76/分、整。血圧 124/84 mmHg。下腹部に恥骨上8cm に達する可動性のない腫瘤を触知し、軽度の圧痛を認める。
21歳の女性。外陰部腫瘤を主訴に来院した。2か月前に外陰部の腫瘤に気付いた。腫瘤は表皮から隆起し少しずつ増大している。軽い瘙痒はあるが痛みはない。月経周期は28日型、整。子宮と卵巣に異常を認めない。外陰部の写真を別に示す。患者への説明として正しいのはどれか。2つ選べ。